言わずと知れた新日本のエース・棚橋弘至の必殺技で、要は棚橋の使用する”フロッグスプラッシュ”です。
エディ・ゲレロをリスペクトしている事から 2006年頃からフィニッシュとして多用していたと記憶していますが、当時は、まだまだアンチ棚橋の多かった時代で、新日本自体も低迷中な事もあり
「単なるボディプレスなんかじゃ説得力無さ過ぎwww」
「あれで負ける新日レスラー弱スwww」
などなど 団体もろとも棚橋はアンチに標的にされて 色んな陰口を叩かれていたもんです。
でも只のボディプレスじゃないし そもそも只のボディプレスだとしても何が悪いのか分からなかったけど・・・過激な技ばかりに毒され過ぎだろと当時は思っていました。
僕の場合は、90年代から武藤敬司や蝶野正洋が好きだった影響か、過激な技よりも必殺技に昇華させた普通の技が、個人的に好きだったのでハイフライフローを普通に受け入れれたのかも知れませんけど。
最もアンチの人達は、棚橋が何をやっても批判していたと思います。
実際にそんな風潮でしたし それでも棚橋は、ハイフライフローに拘り続け この技で、幾多の勝利を奪ってきました。
IWGP連続防衛記録の原動力となったのも紛れも無く この技。
批判にも負けず継続する事で、今では批判する人も昔に比べて随分と減って来たように感じます。
何事にも アンチというのが、居なくなる事は有り得ないでしょうが、”継続は力なり”を体現して見せたのは、棚橋の信念の強さとも言えるでしょう。
今となっては、棚橋の試合を見てハイフライフローが出ないと少し残念な気持ちにもなります。
とは言っても コーナー最上段からヘビー級の身体が落下するのだから自身の身体にかかる負担 特に膝にかかる負担が、大きいのは明らか。
それなりのキャリアを積んだ今 師匠の武藤敬司が、ムーンサルトプレスの使い過ぎで膝を痛めた様に、棚橋も同じ道を辿ってしまっています。
それもその筈
タイトル戦ともなると1試合で、自爆も含めて5~6発も飛ぶのは、当たり前でしたから 膝に負担が、かからない筈がありません。
最近では、一時期封印したり 使用数を控えてみたりする事もありますが、それでも ここ一番では全盛期の時の様に、躊躇なくハイフライフローを放ちます。
そんな無茶をするのは、やはりファンの為でしょう。
ファンが求めているからこそ 棚橋も自分の膝を省みずに飛びまくるんでしょう
暗黒期にも自分や新日本を見捨てなかったファン
再びプロレスに戻って来てくれたファン
新たにプロレスを愛してくれたファン
そんな全てのファン達が、棚橋のハイフライフローを求めるなら自分の膝は、二の次でまた飛び続けると思います。
誰よりもファンの事を大事に思っている棚橋は、そうすると思います。
会場に行って 棚橋の試合を見たならば、ファンとしては、ハイフライフローは見たいけど ファンとしては、膝を大事にしてほしいので使って欲しくない。
思いっきり矛盾してますね。
でも どっちも本音です。
最近の引退ラッシュを見ていると 近いうちに棚橋にもこの日がやってくるのか・・・と考えてしまいます。
まぁ いつかは引退するのは、当たり前なんですけど一試合でも多く 棚橋には頑張ってほしいです。
いつまでもリングの中心で、愛を叫んで欲しいです。