新日本プロレス時代の佐々木健介のフィニッシュホールドと言えば 90年代後半は、ノーザンライトボム
もしくは、ラリアット
たまに、ストラングルホールドγと言った所でしょう。
しかし2000年の記念すべき10回目のG1クライマックス
武藤敬司や橋本真也の不在の中
決勝戦まで進んだのは、佐々木健介と中西学。
新日本が誇るパワーファイター同士の闘いは、予想通りにゴツゴツした痛みの伝わる闘いでした。
そして終盤に、遂に炸裂した健介のノーザンライトボム!
この頃のノーザンライトボムは、出せば必ず決まる一撃必殺の技だったので「健介の勝利か~」と思っていたら 健介は何故かフォールにいかない。
そこから まさかの逆エビ固め!
ん?
何故このタイミングで、逆エビ固めなの?
そのまま全霊の力を込めて絞り上げ中西からギブアップを奪ってしまいました。
衝撃でした。
何で逆エビ固めを選んだの?
ノーザンライトボムで決めないなら 引きずり起こして駄目押しのラリアットで良かったと思うのに、何故に逆エビ固めなのか?
世界のクリス・ジェリコだって必殺技には、しているけど健介は違うでしょう。
このG1以降もほんの数回は、フィニッシュに使用した事はありますが、片手で足りる位の回数です。
恐らく2001年1・4の小島聡戦が最後だと思いますが、この使用回数の少なさからして新必殺技にする気は、無かったようです。
これから自分の必殺技として大事に使っていこうと考えていたなら あの場面での逆エビ固めフィニッシュもまぁ分かるんですけど そんな気も無かったのに、何故G1決勝戦と言う最高の大舞台で、ヤングライオンの象徴的な技を使ったのか?
もしかしたら そこには色々な意味合いがあるのかも知れません。
フォールではなく中西の口からギブアップと言わせたかった?
でもそれなら ストラングルホールドγで良かったですよね。
ヤングライオン的な技で、敢えて決めて「出直して来い」と言う意味を込めたのか?
幾らなんでも去年のG1覇者に、それは無いよな~
単純に強烈だから?
逆エビ固めは、ヤングライオンのイメージですが、下手に高度な技よりもよっぽど強烈ですからね。
地味な技ながらもドッシリ腰を落とせば説得力抜群ですし。
健介の事だから大して深く考えずに、説得力重視でいったのかも知れません。
それが一番しっくり来ます。
時代がもう少し後だったら
”ウォールズ・オブ・ケンスケ”になってたかも。