1990年代の強豪外国人ひしめく全日本プロレスに、スタン・ハンセンに次いで長い参戦歴を誇るのが、ジョニー・エースでした。
参戦歴は長かったですが、エースの印象はと言うとイマイチ パッとしない感じだったでしょうか?
個人的には好きな選手だったけど 正直タッグを組んでいたハンセンや小橋建太の影に隠れていた感は、否めません。
後からやってきたゲーリーオブライトにも あっという間に抜かれていったと思います。
小橋やパトリオットとGETを結成してからは、頭角を表してきて トップ陣からのフォール勝ちも多くなって来た所で、エースの生涯ベストバウトと呼び声高い試合を迎える事になります。
1998年
三沢光晴との三冠ヘビー級選手権。
普通に考えれば三沢の勝利が無難でしょうが、この日のエースは、一味違いました。
通常のエースクラッシャーに加え
ギロチン式、スタンガン式、ランニング式、断崖式、雪崩式と 各種エースクラッシャーで三沢を追い込みます。
この時期に新たに開発したコブラクラッチスープレックスも炸裂させますが、三沢も何とか凌ぐ
エースがここまで三沢を追い詰めるとは、全くの予想外でしたが、もう一歩。
もう一歩なんですが、エースは手を出し尽くして ここまでか、、と言う感じになってきた所で、誰もが予想だにしなかった新技が飛び出したのです。
走ってきた三沢を上空に、ホイップすると空中の三沢の首を捕らえて 凄まじい高角度からのエースクラッシャー!!
メキシカンエースクラッシャーです。
衝撃でした。
まさか こんな形からエースクラッシャーに入ってくるとは、これには驚かされました。
技の説得力も凄かったのですが、結局はゾンビ三沢が、これをも跳ね返しタイガードライバー91で勝利します。
三沢に、奥の手を出させただけでも大した物です。
おそらく当時のジョニー・エースを知っていれば、この試合をエースのベストバウトに選ぶ人が、多いんじゃないでしょうか?
このネーミングに関しては、メキシコにゆかりの無いエースの技が、何故メキシカンエースクラッシャーなのかは疑問ですが、宙を舞っている姿からルチ・ャリブレを連想させるから?