プロレス界には、ヘビー級とJr.ヘビー級
2つの階級しかないので、当然どちらかで闘う訳ですが、長くやっている内に「体が大きくなってきたので、これ以上軽量級は無理」とか
「Jr.では全てやり尽くした」とかの理由で
Jr.を卒業してヘビーに、上がっていく選手も数多くいます。
ヘビー級になったからといって Jr.時代よりも成功するとは限りません。
そんな選手達を少し振り返ってみます。
鳴り物入りで、プロレスデビューを果たした馳浩は、国内デビュー戦でいきなりIWGPJr.王者となる程の超・プッシュを受けた新生でした。
その後もJr.戦線で活躍し 良いポジションに居たのですが、ライガーに王座を奪われてから 後にヘビー級に転向。
最初の内こそ パッとしませんでしたが、黄色のタイツに変えて入場でシャツを投げるパフォーマンスを始めてから人気も出て来て トップ戦線に食い込むようになってきました。
スタイナーブラザーズとの闘いが、印象深いですね。
豪快な投げ技を放って来るスタイナーに、最も受け身を取っていたのが、馳でした。
同じく越中詩郎も馳と同時代のJr.ヘビー級戦士でした。
馳とほぼ同時期にヘビー級転向を果たし 暫くは単なる中堅でしたが、反選手会同盟を結成してから大ブレイク。
平成維震軍を結成してからは、闘魂三銃士からフォールを取る事も珍しくない位の実力を持ちながら トップ選手未満 中堅以上と言う微妙な立ち位置でした。
でも会場人気は抜群で、アメトークを期に再ブレイクをするなど息の長い活躍をしています。
馳も越中も一度もIWGPヘビー級は、巻いていませんが 今の時代なら間違いなくインターコンチネンタルやNEVERの常連になっていると思います。
馳&越中の2人は、このレベルの活躍なら ヘビー級転向は充分に成功と言えるでしょうが、逆に失敗だったんじゃないのか?と思うのは・・・
小林邦明とAKIRAは、ヘビー級転向してからは微妙でした。
供にIWGPJr.は巻いている実力者なのに、供に怪我で長期欠場を経験するなど運に恵まれていない部分もありました。
この時代に闘魂三銃士が居たのが、最も運が悪かった部分でしょう。
AKIRAは、ヘビーで大成しなかった為か 身体の負担を軽くする為か Jr.ヘビー級にUターンすると言う珍しいパターンのキャリアを積んでいます。
もう少し後の時代になると井上亘。
彼は、Jr.時代に、中々結果を出せずに苦しんでいましたが、持ち前のガッツで、IWGPタッグ IWGPJr.ヘビーと順当に実績を積み重ねていきました。
そしてスーパーJr.を制覇すると シングル王座を返上して ヘビー級転向を宣言。
これには、仲間レスラーからも批判の声がありましたが、ここも持ち前のガッツでIWGPタッグ ワールドタッグリーグなど タッグでは実績を残していきます。
ただ最後まで青義軍で、ヤングライオンの様な扱いのまま怪我の影響で引退してしまいました。
それなりの実績は残していますが、Jr.ヘビーのままで、良かったんじゃないのか?と言う印象で、好きなJr.選手だけに、残念なヘビー級転向だったのを覚えています。
最近で失敗だったと思うのは、バレッタです
Jr.時代は、主にタッグプレイヤーとして活躍していましたが、ヘビー級転向を果たしてからは、あっという間に影が薄くなってしまい そのまま新日本プロレスを離れて行きました。
バレッタは、元々身体も大きかったので、ヘビー級転向はしょうがなかったのかも知れませんが、ケニー・オメガと同時代ってのも運が悪かったかも・・・
ヘビー転向に関しては、その時の状況による所も大きいので、自分に合った方を良く考えた方が良いかも知れませんね。