新日本がUSヘビー級王座に代わる新王座設立へ

数あるプロレス団体の中でも個人的には、新日本プロレスが一番好きな団体ではありますが、どうにも納得いかない事も多々あります。

11月6日に新日本から新たに、発表されたUSヘビー級王座に代わる新たな王座の設立。

これは大いに、納得いきません。

 

USヘビー級王者のウィル・オスプレイは、本来のアメリカの国旗をあしらったベルトが気に入らずに、祖国イギリス国旗が刻まれたベルト UKヘビー級を勝手に自作。

本当なら会社がこれを認める道理など無いのですが、公式に「IWGP US(UK)王座」と表記しているもんだから、話は余計にややこしい事に。

 

そんな状況で行われたオスプレイと海野翔太の防衛戦では、激戦の末にオスプレイが勝利し防衛に成功。

しかし試合後に、デビッド・フィンレーの襲撃にあいUSとUKの2本のベルトをハンマーで破壊されてしまいました。 勝手に作られたUKはともかく 正規のUS王座が破壊された事には、もう不快感しかありません。

こんな暴挙を働いた上で、何とフィンレーはUSヘビーに代わる新設王座を作る事を要求。

バックステージでは、自分のベルトを壊された立場のオスプレイまでも新設王座に関しては、同意の意向を示しています。

 

え?

それで良いのか??

 

この両者の意向を受けて新日本は、東京ドーム大会で行われるオスプレイ、モクスリー、フィンレーによる3wayをUSヘビー級王座戦ではなく それに代わる新設王座の初代王者決定戦にすると発表。

本当にこれで良いの?

勝手に自作したUK王座を公式に認め、ベルトを壊して新設王座を作れ!との要求にも応える…これでは権威も何もあったもんじゃありません。

本当に「やったもん勝ち」になってしまいます。

 

内藤哲也の要望など、これまでほぼ通った事など無いので、また内藤の不満が爆発しそうですが、ベルトを破壊したフィンレーの思いどおりに事が進むのは、いまいち納得いきません。

フィンレーが王座奪取してから封印→新設王座だったなら 百歩譲って理解も示せますが(IWGP世界の時も納得は出来なかったけど) こんな形でUS王座の歴史を終わらせてしまうのは、どこに対してもリスペクトが感じられないので、本当に残念。

 

後ろに見え隠れする何らかの「大人の事情」があるのは分かります。

野暮ったい話になってしまいますが、会社の決定ありきの上で、フィンレーの行動だったのも分かっています。

 

でもこんなやり方じゃなくても、他にも幾らでも方法はあったと思うんですけどね。

2017年から続くIWGP USヘビー級王座の歴史は、残念ながら幕を閉じる事となってしまいました。