固い絆で結ばれていたと思われていたJust 5 Guys(J5G)
しかし金丸義信の衝撃の裏切りにより、戦力低下やユニット名の変更までもが余儀なくされてしまいましたが、抗争相手のハウスオブトーチャー(HOT)に対抗する打開策として用意されたのが新メンバーの加入。
様々な予想が乱れ飛ぶ中 その新メンバー”X”の正体が、かねてから予告されていた通りに、10.9 両国国技館大会で遂に明らかになりました。
タイチに導かれ花道に姿を現したのは、上村優也!
何と海外遠征中の上村でした。
大会前にSANADAが出していたヒントの中には「イケメン」とありましたが、その辺の感性は人それぞれとはいえ、上村がイケメンという事には別に異論はありません。
しかしタイチが出していたヒントには「どこで誰がつながってたの?ってなるはずだよ」と言っていましたが、そこまで、タイチらと上村には繋がりが無い訳ではないんですけどね。
確かにJ5Gのメンバーは誰も本体には所属していませんでしたが、それでも本体のヤングライオンと全く繋がりが無いという訳でも無いでしょう。
まぁ まんまとタイチに乗せられたというべきでしょうね。
とはいえ”X”の正体が、上村である事は、ある程度は予想の範疇だったとはいえ、やはり海外から帰ってきた若武者には、大きな期待を抱かざるを得ません。
今の時代 海外にいても情報は入ってくるので、上村の姿を目にしていなかった訳ではありませんが、久々に新日本のマットに上がった上村はやはり見違えました。
鍛え抜かれた身体は、ヤングライオンの時からそうでしたが、赤いタイツと染め上げた長髪を結んだ髪型も相まり、もはやヤングライオンだった上村の姿はどこにもありませんでした。
試合運びも堂々とした物でしたが、凱旋試合にして高橋裕二郎から閂スープレックスで見事な勝利を挙げています。
凱旋帰国をしてばかりの若手に、早々と噛ませ犬にされてしまう裕二郎には、若干の寂しさは感じてしまいますが、ここで自らの力で勝利を掴んだ上村が見事というべきでしょう。
フィニッシュの閂スープレックスは、ヤングライオンの頃から大事にしていた技なので、凱旋後もフィニッシュとして使い続けるのは納得といえば納得なんですが、新必殺技をお披露目して変わった所をアピールするのが凱旋後のお決まりなので、この部分に関しては意外といえば意外でした。
でも技ひとつにしても強い拘りを持つ上村らしいですね。
自分なりの拘りは大事な部分でもあるので、上村にはこのまま新しい部分は取り入れつつも”拘り”は大切にして突き進んで欲しいです。
新日本が令和闘魂三銃士を作った時に、辻陽太が入って 同期の上村が入らない意味が分かりませんでしたが、そもそも選ばれた3人も誰一人望んでいなかった事なので、上村も一括りにされなかった事は本人的には、かえって好都合だったんじゃないでしょうか。
新日本伝統の三銃士を背負ってもいなく足枷もない以上は、とにかく好き勝手に暴れまわって仲間であるSANADAやタイチに遠慮することもなく、なんなら彼らを出し抜く位の気持ちで、いつの日かIWGPにまで到達して欲しいですね。
上村の凱旋とJust 5 Guysへの加入で、ユニットの勢いが増すのは当然として、海野翔太、成田蓮、辻陽太ら同世代との出世争いも面白そうだし、全員が各ユニットにバラけている事で、近い将来に彼らの闘いが、新日本プロレスの軸にもなってくるでしょう。
ますます層の厚くなった新日本の未来は、きっと明るいですね!