ATがみせつけたプロレスの力!

新日本プロレス、全日本プロレス、ノアと日本が誇るメジャー3団体が力を結集して 両国国技館で行う合同興行「ALL TOGETHER AGAIN 」

試合はタッグマッチがメインでしたが、各団体がそれぞれの持ち味を如何なく発揮した良い興行でした。

 

観衆は6569人と金曜日と言う事もあってか、イマひとつの入りでしたが、それはさておいても大きな盛り上がりを見せたと思います。

自分は見れる範囲で、他の団体の試合も見る事はありますが、メインは新日本を中心に見ているので、やっぱり普段は見る事の少ない選手のファイトを見れるのは良いですね!

新しい発見もいくつかありました。

 

そうやって各団体の入り混じった試合を見ていると、その中にはどうしても得をする選手と、その半面にワリを食う選手が出て来ます。

第0試合で、YOHに敗れた小峠篤司なんかは、少し気の毒でした。

小峠は充分に良い選手なんですが、昨年の新日本VSノアとの対抗戦でも唯一のシングル戦で、小峠はSHOに敗れているんですよね。

 

団体の垣根を越えた興行が最近は多いので、その中で特定の選手の負けが込んで来ると どうしても目立ってしまいます。

小峠は前回は、SHOに負けて今回はYOHですか・・・

こんな大舞台で負けてしまうと どうしても印象に残ってしまうので、今後の奮起に期待したい所です。 彼は大阪プロレス時代に生で見てからずっと応援している選手なので、本当に頑張ってほしいです。

 

それと やはり勢いのある若手選手ってのは良いですね!

全日本の大森北斗は小島聡と組んで、潮崎豪&中嶋勝彦と闘いましたが、ハッキリ言って現在のキャリアで中嶋&潮崎に勝てる訳無いし、ズタボロにされて当然なんですが、それでも物怖じせずに果敢に向かって行った姿勢は評価できます。

試合開始前に、パートナーの小島を場外に放り投げて、先発を買って出たのも良かったです。

 

気になった点として、期待していた絡みがほぼ無かった試合も有りました。

戦前には、絡みを予感させたエル・デスペラードと丸藤正道と杉浦貴がほぼほぼ激突しなかったのは残念な部分です。 何だかデスペラードは宮脇純太とばっかり闘ってましたね(宮脇が駄目と言う訳ではありません)

その変わり成田蓮と丸藤の”次”があるなら 是非見て見たいと思わせてくれましたけどね。

 

IWGP世界ヘビー級王者とGHCヘビー級王者の激突も期待していただけに、やや消化不良に終わった感は否めなかった所も残念。

出来ればもっとガンガンやりあって欲しかったんですけど、試合がそこまでにいく前にジェイクが試合を決めてしまったという所でしょうか。

とりあえず直接の決着では無いにせよ、今回はGHC王者に軍配があがったので、両者が王者の間に可能なら もう一度みてみたいです!

 

セミファイナルのJr.6人タッグは、AMAKUSAの物凄いスピードのトルニージョにも改めて驚きましたが、青柳亮生とライジングHAYATOの全日Jr.が面白かったです。

若いし動きも良いしルックスも良いし、全日本のJr.の未来は明ると感じさせてくれました。

そこに絡んで来る高橋ヒロムやHAYATAも面白かったですが、やはりJr.ヘビー級という階級は、ヘビー級以上に可能性の塊で、コンスタントに面白い物を提供出来る様な気がします。

 

試合後のヒロム、HAYATA、亮生の3人が、それぞれのベルトを一緒に掲げて誇示する場面は、今大会屈指の名場面だと個人的には思っています。特に自分の王座が一番だと主張するかのように、競うようにベルトを高々と掲げて行く姿には、各々のプライドが見て取れました。

 

そしてメインイベントは、これまた最高でしたね

オカダ・カズチカ、拳王。青柳優馬vs棚橋弘至、宮原健斗、清宮海斗

団体の顔とも言うべき6人の揃い踏みは、それぞれの持ち技と世界観を如何なく発揮して これぞATと言うべき試合を見せてくれました。

戦前から予想されていたオカダと清宮の再会も激しかったし、オカダとは初対決となる宮原との絡みもそのサイズの大きさもあって超刺激的。

この中では一番知名度では劣る青柳もふてぶてしい立ち回りで、あの3人を相手に堂々と立ちまわっていたのだから大した物です。 潤滑油としても本当に良い味を出していました。

 

試合は安定の強さを見せたオカダが、棚橋をレインメーカーで葬り激闘に終止符を打ちましたが、出来る事なら同じ団体内で決着を付けるよりは、目新しい組み合わせで決着が付いて欲しかった様な気もしますが、まぁ・・・これはこれで良い落とし所だったのかも知れません。

過去2大会で、メインを務めた棚橋を現在の業界の顔であるオカダが沈めるというのは、プロレス界にとっても自然の流れともいえるので”未来に繋げる”という意味では、ベストな終わり方だったのでしょう。

 

全試合を終えて・・・最高の大会でした。

苦言も呈しましたが、そこは期待値が高かったからこそ不満も出て来た訳で、プロレスにはまだまだパワーが有ると言う事を再確認させて貰いました。

いつも見ている選手も 普段は余り目にする事の無い選手もこういう舞台で闘うからこそ、新たな刺激やストーリーが生まれるし、新たな発見も多々もありました。

 

要するに何が言いたいかと言うと・・・

新日本プロレス最高

全日本プロレス最高

ノア最高

  

プロレス最高って事です!!