時代が動いた!SANADA悲願の王座戴冠!!

4.8新日本プロレス両国国技館大会で行なわれた オカダ・カズチカ vs SANADAのIWGP世界ヘビー級選手権。

 

今年に入ってからジェイ・ホワイトから王座を奪い、鷹木信悟と棚橋弘至に防衛して 清宮海斗をも撃破しているオカダは、今年に入って未だ負け無しの新日本が誇る絶対王者。

一方のSANADAは、昨年から不振が続くもニュージャパンカップで、自らのポリシーを捨てて勝ちにこだわる姿勢を見せた上で、J5Gに移籍を果たし、タイチ、KENTA、内藤哲也、マーク・デイビス、デビット・フィンレーらを連破して見事にNJCを優勝して 最も勢いに乗るチャレンジャー。

 

現在の頂上決戦とも言える両者のタイトルマッチは、熾烈を極めました。

デスフォールとレインメーカーを巡る攻防も見所の一つでしたが、終盤にSANADAのラウンディングボディプレス2連発を返したオカダのタフさは流石だったし、オカダに変形エメラルドフロウジョンを抱えられた体勢から、スカルエンドに捉えたSANADAの応用力の高さも素晴らしく、やはりこの2人の闘いは、いつも通りのハイレベルでした。

 

しかし最後は、デッドフォールが決まり、遂にオカダ政権が終焉を迎える事になり、遂にSANADAによる新時代が幕を開ける事になりました。

欲を言うなら最後のデスフォールは、若干辺りが浅かった様に見えたので、NJCでのKENTA戦くらいにズバリと決めて欲しかったです。

とは言っても、SANADAの完全勝利には間違いありません。

 

LIJを裏切って NJCシリーズ中であるにも関わらずJ5Gに移籍を果たした前代未聞の行動もこれでようやく報われます。

散々「景色を変える」と言っておきながら、ここで結果を残せなかったらLIJを裏切った意味も ポリシーを捨てた意味すらも全て無くなってしまう所でしたからね。

 

これからSANADAが作る新時代は、どんな風に代わって行くのか・・・という期待は有りますが、正直な所 不安も有りますね。

SANADAのレスラーとしての実力は認めていますが、団体の顔としての求心力は流石にオカダには及ばないと思います。

まぁ それも王者として経験を積む事で身について来る・・・とは思いますが、SANADAの所属するJ5Gが、実績的にもインパクト的にも少し弱いかな?というのは確かに有ると思います。

 

メンバーも良いレスラーが揃っているんですが、主役ではない選手が顔を並べている所が、今までの新日本には無い風景ではあるので、そこが逆にポイントなんでしょうか?

SANADAが王者になった以上は、これからはJ5Gがユニットとしてメインに立つ事も多くなって来るでしょうから、それも「景色が変わった」と言う事に繋がって来るのでしょう。

 

でもSANADAが王者になったからと言っても、一時的に王者が変わっただけでは「景色を変える」という事には直結しません。

 

個人的には、SANADAばかりではなく タイチにもう一段階上がって欲しいというのは常々思っていたので、SANADAのフォローをするばかりではなく、タイチには自身もIWGP世界ヘビー級を狙う位の貪欲さが欲しい所。

タイチは以前 SANADAを東京ドームのメインに上げると言っていましたが、「その時 対角線には俺が居ても良い」と語っていました。

 

もし本当に2024.1.4 東京ドームのメインでIWGP世界ヘビー級選として SANADA vs タイチが行なわれたら凄い事なんですが、ぶっちゃけドームのメインとしては弱い気はしますよね。

それもこれも ドームまで8カ月ありますが、その間SANADAがベルトを守り続ける事が最低条件となります。

そして この両者の対決を、この8カ月の間でドームのメインとして見合うだけのカードに成長させる事が、本当の意味で「景色を変える」事に繋がっていくのだと思います。

 

まぁ棚橋や内藤 そしてオカダを差し置き ドームのメインに立つ事は正直かなり難しい話では有りますが、あれだけの行動を起こし ポリシーを捨て「景色を変える」と断言したSANADAやタイチらのこれからの闘いに注目です。

SANADAとタイチのタイトルマッチが、東京ドームのメインで実現した時・・・その時こそ正しく「景色は変わった」と断言できるでしょう。