2月21日に迫ったノア東京ドーム大会
最も大きな話題を集めているのは、武藤敬司の引退試合で有り清宮ｖｓオカダの因縁の対決でありますが、それらに負けない位のストーリー性と注目を集めているのが、拳王、中嶋勝彦、征矢学ｖｓ宮原健斗、諏訪魔、青柳優馬のノアｖｓ全日本の対抗戦とも言えるドリームマッチ。
メインとセミに負ける訳にはいきません。
この試合を闘うメンバーにとっては、この試合こそが全て
話題を提供をする為か、単純に相手への反骨心か･･･中嶋と宮原の兄弟弟子対決に注目が集中する 今回の一戦において 拳王と諏訪魔も火花を散らします。
拳王は「取締役の諏訪魔を潰してやるよ。そして全日本プロレス自体を潰してやる。てめーら３人、ノアで拾ってやってもいいぞ。ジェイク・リーみたいにな」と昨年末に全日本を退団して 今年の１．１にノアに電撃参戦を果たしてきた元.三冠王者ジェイクを引き合いに出して、なかなか挑発的なメッセージ。
これに対して諏訪魔の反撃もなかなか痛烈。
「そもそもお前ら 新日本プロレスに連敗してるんだろ？ 負けたままの人間が、何をほざいてるんだ。名誉挽回したいのは分かるけど、そうはさせるかって」と冷静な口調で、金剛にとっては最も痛い所を突いて来ます。
確かに金剛は、昨年1月のロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン（ＬＩＪ）」との10人タッグマッチで敗北を喫して、リベンジを誓って挑んだ今年1月21日のＬＩＪとのシングル5番勝負も2勝3敗と負け越し。
大将戦で拳王は、内藤哲也に敗れている事から２年連続での完全敗北な状態。
拳王としては、それを言われてしまったら何も言い返せない様な部分を ピンポイントでズバリと突いて来られてしまった形です。
更に諏訪魔は、リングの上同様に攻撃の手を一切緩めません
「お前らこそ、ここで負けたらどうなるか、わかってるのか？ 金剛の存在価値は無くなるよな。引退する武藤敬司と一緒に金剛も東京ドームで散れ！」とどこまでも痛烈過ぎる追撃。
煽り合戦の時点で、既に不穏な空気が充満している感じですが、この試合は本当にどちらも負けられない一戦である事は、間違いありません。
金剛からすれば、ホームリングの最大のビッグマッチで、全日本に負ける訳にはいかないし、ましてや現在ＬＩＪに連敗中の立場で、今度は全日本にまで負けてしまっては、それこそ諏訪魔の言う通り 金剛の存在価値にまで関わって来る事になりかねません。
武闘派集団・金剛としては、それこそ全てを懸けてでも勝ちにいかなくてはならない試合です。
一方の全日本は、ＬＩＪに２連敗中の金剛に負けたとあっては、ノアはおろか間接的に、新日本よりも下というレッテルまで貼られしまうかもしれません。
新日本よりも下なんて言われる為に、わざわざノアの東京ドームにまで出向いて来る訳ではありませんからね。 しかも今回の諏訪魔、宮原、青柳は現在の全日本の流れを遮断してユニットを無視した正しく最強メンバー。（宮原と青柳は最近共闘の意思を示しましたが）
そこに連携や絆があるのかは微妙ですが、この陣容で挑む以上は絶対に、負けは許されません。
当初は中嶋と宮原の再会にばかり注目が集まる一戦でしたが、この試合自体の結末も かなりリスクを背負った物となりそうです。
そして試合前から漂う不穏な空気は、実際の試合にどう影響するのか・・・
金剛にとっても全日本にとっても絶対に負けられない試合が、まもなく幕を開けようとしています！