内藤哲也が証明した”現在”いざ武藤戦へ!

新日本プロレス2.4北海きたえ~る大会で、スペシャルシングマッチとして組まれたのは、2.21に武藤敬司の引退試合の相手を務める内藤哲也と、海外修業から凱旋を果たし次世代エース候補と目される野翔太との一戦。

 

海野は凱旋以降 初となる大一番ですがそれがメインイベントであり、内藤が相手なのだから、会社の海野に対する期待の高さが見て取れますね。

そして海野は、見事に期待に応えて見せたと思います。 しかし今回は修羅場を何度も潜り抜けてきた内藤とのキャリアの差というべきか、内藤の完勝とも言って良い結果でした。

 

内藤の攻撃を凌ぎながらも、人でなしドライバーやデュードバスターを繰り出したかと思えば、デスライダーから変形のデスライダーと予想外の技や得意技を織り混ぜつつ内藤を追い込んでいく海野。

しかし百戦錬磨の内藤は、攻められながらも要所要所で海野の攻撃をシャットアウトしていき ピンチであるように見えながらも、内藤にはまだ余裕も残っていた様な気もします。

最後はコリエンド式から正調式デスティーノを炸裂させて、完璧な3カウント。

 

若い海野の全てを受けきった上での正調式デスティーノの一発で勝利は、完勝と言って良い内容。

 

昨年の内藤は、イマイチ振るいませんでしたが、今年に入ってからはコンディション的にはともかく拳王戦と海野戦の注目の2試合を制しており、年棒も3%上がったし正に絶好調。

これで武藤敬司の引退試合に向けて、万全の姿勢で挑む事ができます。

 

武藤戦は、タイトルマッチでも無いし団体対抗戦の意味合いも薄いので、勝負論は少し薄いかも知れませんが、その試合を最後に引退する選手に、仮にもIWGP世界ヘビー級を狙おうという人間が、負ける訳にはいきません。

その面でみれば、第一線を走る現役選手としては、タイトルマッチ以上に敗けの許されない試合ではあるので、今回の海野翔太とのシングルに勝った事は、やはり大きいでしょう。

 

かつて憧れたプロレス界のスーパースター 武藤敬司の引退試合の相手に指名された事は、言い替えれば介錯の大役に任命されたという事。

武藤はあの通りなので、最後の最後まで自分が目立とうとするだろうし、介錯される気なんてサラサラ無いでしょうね。

試合が終わるまでは、お互いが現役である以上、それは当然だし、やはりそこには勝負論は存在します。

 

内藤には、かつて東京ドームで武藤に完封敗けした苦い記憶もあるし、ここは本当に武藤を叩き潰す位の気迫で、リングに立って欲しいですね。

30年以上 武藤を応援してきた武藤ファンとしては、寂しい気持ちもありますが、全体の事を考えたらここで武藤が勝ってしまっては、それこそ未来が無いので、やはり内藤勝利が望ましいですね。

 

まぁ ノアの東京ドームのメインイベントで、内藤が勝ち名乗りを受けるのも微妙かも知れませんが・・・

しかし そこも含めて勝負論

プロレスにも様々な角度から見る 勝負論は確かに存在するので、新鋭・海野に勝利して 内藤が”現在” を走っている事を証明した以上、ここで”過去”に負ける訳にはいきません。

 

2・21東京ドーム大会へ向けて内藤は、驀進していきます。