アンダーソンの防衛戦は許されるのか?

新日本プロレスの現NEVER無差別級王者であるカール・アンダーソンは、11月5日の大阪大会でヒクレオとのV2戦が決定していたにも関わらず、直前にWWE復帰を果たし、前代未聞のダブルブッキングによる同日開催の「クラウン・ジュエル」を優先した事で、新日本で予定されていたタイトルマッチを欠場すると言う 過去に例を見ないドタキャン劇を繰り広げていました。

新日本には厳格な処分が求められていましたが、当初こそ「ベルトの返還要求」を主張していたものの、挑戦予定だったヒクレオが「アンダーソンから闘ってベルトを奪いたい」との要望が有った事で、それを飲む形でアンダーソンに対しての処分は無しという これまた前代未聞の事態に。

  

過去に遡れば、タイトルマッチのドタキャンは、例えそれが病欠であろうと返上・・・場合によっては剥奪という処分が例外無く下されていました。

しかし今回に限ってお咎めなし・・・と言う事は、裏でWWEと何らかの取引があったのでは?と深読みする声もチラホラ聞かれましたが、現時点では何とも言えない状況。

 

そんな中 アンダーソンとドク・ギャローズが、ツイッターで動画メッセージを投稿。

「12月14日 アンダーソンがこの俺、ビッグLGと共に日本に行く。そこでNEVERのベルトを防衛するからお見逃しなく」と来日予告。

このコメントを見て「何を勝手な・・・」と思った人も多いでしょう。

 

しかし新日本は、これを受けて急遽アンダーソンの12・14仙台大会での防衛戦を発表。

う~ん

これはどうなんだろうか?

ダブルブッキングで防衛戦をドタキャンしておきながら、SNSで一方的な来日を宣言しただけで、あっさりと防衛戦が組まれるとは、新日本はどれだけアンダーソンに対して寛容なのか?

 

この一連の流れが、新日本も最初から承諾済みのストーリーであるならば新日本が処分をする筈も無いので、この結果は当然と言えば当然なんですが、発表済みのカードを覆すのは、やはり見に来るお客さんにとっては、一番失礼な事。

もしくは、ダブルブッキングはガチで、実は以前から噂されていたWWEとの取引を持ちかけられ、WWEを優先させる事を許可したとの説もあります。

アンダーソンのバーターとして、一時期は中邑真輔が新日本にも登場する事も期待していたんですが、流石にそれは無いだろうなと思っていた矢先に、アンダーソンの今回の動画内で、AJスタイルズから日本行きの許可を貰う場面も見られた事から「AJの来日があるのでは?」とも期待が膨らみます。

本当に久々にAJが来るのなら嬉しいですが、それこそ中邑以上に難しいでしょうね。

 

今回のアンダーソンのドタキャンから防衛戦決定に至るまでの事情は、我々ファンには分かり兼ねますが、どうにもファンが置き去りにされているような気がして、今一つ釈然としない部分はあります。

 

本当に単なるダブルブッキングなのか?

アンダーソンを大ヒールにする為のストーリー作りの一環なのか?

WWEと秘密裏に何らかの契約があったのか?

 

いかんせん ここに至るまでファンに対して納得のいく説明が無かったのだから、せめて何らかのサプライズを期待したい所です。