後藤洋央紀は今こそオカダへのリベンジを

3.9 新日本プロレスの後楽園大会でおこなわれたニュージャパンカップ2回戦

春男と名高い後藤洋央紀が、実力者のディック東郷を下し 見事にベスト16進出を決めました。

 

ハウスオブートーチャーの介入にも屈する事なく久々の昇龍結界まで繰り出して 完勝と言って良い内容で勝利した後藤は、4度目の優勝を見据えた上で、あの男の名前を口にしました。

そう 後藤が口にしたのはオカダ・カズチカの名前。

 

今でこそ オカダとは同じCHAOSの仲間ではありますが、後藤は元々は正規軍に居たのでオカダとは、敵対関係にありました。

2016年時点で、なかなかIWGPを獲る事が出来なかった後藤は、背水の陣で当時のIWGPヘビー級王者だったオカダに挑戦するも 善戦むなしく敗戦。

その後 結果を出せなかった事で、もがき苦しむ後藤に救いの手をさしのべCHAOSに勧誘したのが、後藤の野望を打ち砕いたオカダ本人でした。

 

最初の内は渋っていた後藤も 最終的にはオカダと握手をして まさかのCHAOS入り。

環境を変える事で、高みを目指そうとしたのは良いのですが、如何せん 敗れた相手に誘われてCHAOS入りをしたのは、オカダの軍万に下ったようにしか見えなかったので、イメージ的に、は余り良くはありませんでしたね。

 

しかしCHAOS入りを果たしたのにも関わらず、後藤はそれ以来 NEVER無差別級やIWGPタッグ等は獲得する物の、IWGPヘビー級への挑戦は一度も実現していません。

後藤のポテンシャルは元々高いだけに、この何とも弾けきれない現状に、モヤモヤしてる人は多いんじゃないでしょうか。

思うに後藤が上にいくには、オカダを倒すしか無いと思います。

 

CHAOSに入る前は、オカダにも何度か勝った事もあるし、IWGPにも何度も挑戦していました。

それがCHAOSに入った途端に、2016年と2021年にオカダとG1で激突するも連敗、IWGPに至っては挑戦権すら与えられていません。 これでは何の為に、CHAOSに加入したのか分からなくなっています。

CHAOSで楽しそうにやっている為に、余計にそう感じさせるのだと思います。

 

例え今は同じユニットの仲間でも 後藤が落ちた原因となったオカダの存在を乗り越えていくしか、もう前に進む道はないんじゃないでしょうか?

それが分かっているからこそ後藤も

「CIMAに勝てば、きっとオカダが上がってくるだろう。俺はこのNJCでオカダと戦いたい。それまでは負けられねえんだよ」

との発言だと思います。

 

幸いにも今のオカダは、IWGP世界ヘビー級王者なので、オカダを倒してノシ上がるには今こそが、絶好のチャンスとも言えます。

同門だから対決の機会は少ないと思いますが、トーナメントだからこそ対戦出来る このチャンスを後藤は、絶対に逃してはいけません。

 

トーナメントの次の相手はCIMA。

Jr.ヘビー級とは言え、後藤よりも長いキャリアをもつ一筋縄ではいかない相手です。

40歳を過ぎた今、体力的に衰えが来る前に何としても4度目のNJC制覇を果たして、最高王座IWGP世界ヘビー級にまで辿り着きたい所。

 

2016年にオカダに敗れた時から、後藤はトップグループから少しずつ後退していったので、今回の対戦が実現すれば、時間は経ってしまいましたが後藤にとっては、6年越しのリベンジマッチとも言えるかも知れません。

 

荒武者は今が正念場です。