11.4新日本プロレスのエディオンアリーナ大阪大会で行われたNEVER無差別級6人タッグは、オカダ・カズチカ、棚橋弘至、石井智宏組が強敵・TMDKの挑戦を受けましたが、棚橋が猛攻にさらされ大ピンチに陥るも、一瞬の隙をついてザック・セイバーJr.丸め込み 4度目の防衛に成功。
王者組は基本的に、シングルプレイヤーの集まりですが、4度目の防衛戦にもなるとタッグチームとしても安定感が増してきた感もあり、この試合はかなり追い込まれたとはいえ、最後には勝ちをもぎ取る辺りは王者チームとして磐石の強さを得て来た様にも感じます。
そして試合後 来年の1.4東京ドームへと繋がる爆弾も投下されます。
まずは棚橋をもう一歩の所まで追い詰めながら敗れたザックは、自身の保持するTV王座を指差しながら、棚橋に詰め寄ったのですが、これはドームでTV王座戦としてのザックvs棚橋が実現する流れでしょうか。
そしてこの日最大のビックサプライズは、暗転した場内に流されたVTRです。
そのVTRに映っていたのは、何と米国・AEWのブライアン・ダニエルソンでした。
オカダにとって ブライアンは今年6月に、新日本とAEWの合同興行「Forbidden Door」で、一騎打ちを行ない8年振りとなる屈辱のギブアップ負けを喫している因縁の相手。
10月にはAEWでタッグマッチとは言え 再び相まみえていますが、ブライアンをレインメーカーでKOするも 試合にはパートナーが敗れ去り またもやオカダの敗戦となってしまいました。
オカダからすればシングル、タッグでの2連敗は、新日本のエースとして屈辱以外の何物でもないでしょう。
形だけ見ればブライアンの2連勝となりますが、初戦ではブライアンは腕を骨折。 そして2戦目でも左目眼窩底骨折の重傷を負っており、連勝をしているとは言え 受けているダメージは、自分の方が圧倒的に上なのだから、ブライアンの心情としては素直に喜べないのが正直な所でしょう。
だからこそのブライアンからの対戦要求
「お前は二度も俺の骨を砕いた。俺の心には復讐心が滾っている。だから今俺はお前に挑戦を表明する。1月4日東京ドームで、1対1の勝負で俺は復讐を果たす。今度は俺がお前の腕を破壊してやる。お前はもうレインメーカーを打つ事ができないだろう。二度とだ」と新日本の年間最大興行 1.4東京ドームでの再戦を要求。
連敗を喫しているオカダからすれば、向こうの方からわざわざ対戦要求をして来てくれたのだから、これを断る理由は何処にもないでしょう。
「おい、ブライアン。復讐したいのはこっちのセリフなんだよ。お前の右腕を折ろうが、顔を骨折させようが、こっちは1回も勝ってないんだよ。破壊できるものなら破壊してください。1月4日ですか、レッスルキングダム18ですか。次はレインメーカーで俺が勝つ。ブライアン…イエス」と当然これを受諾。
これにより1.4東京ドームで、全世界注目のドリームマッチの再戦が実現する事になりましたが、これはドーム大会に相応し過ぎる超豪華カード。
「しっかり治してこいよ。復讐に燃えてるんだろ? しっかり間に合わせてくれよ、東京ドーム。まあ怖いなら良いよ、そのまま逃げてくれ。構わない。ただブライアン、ありがとう、俺を指名してくれて。Forbidden Doorの借りは東京ドームで返させてもらう」と誰も「怖い」とか何も言ってないのに・・・少々ツッコミ所はありますが、オカダは2度に渡る屈辱をホームリングで晴らす事を堂々と宣言。
新日本ファンとしては、オカダにはこの最高の舞台で完璧なリベンジを果たして貰いたいですが、一番はとにかく良い試合を見せて貰いたいですね。
この一戦を実現させる為に、わざわざ日本まで来てくれるブライアンにも感謝。
試合順的には、オカダvsブライアンはセミかその前辺りになるのでしょうか?
さすがにメインはIWGP世界ヘビー級選手権のSANADAvs内藤哲也でしょうし、USヘビー級戦の3WAYも組まれるので、こちらがセミに来る可能性もあります。 まぁ これに関してはオスプレイvsモクスリーならいざ知らず フィンレーが入って3WAYになった事で、却って注目度は下がった様な気がします。
タイトルマッチと言う事を尊重するのか、両団体のビッグネーム同士のシングル対決という事を優先するのかで、試合順に影響すると思いますが、どうしてもそこには賛否は生まれるでしょう。
でも試合順はそこまで重要な事でも無く、例え第1試合だろうといかに全力を尽くし良い試合を見せてくれるのか?ここに尽きます。
セミだろうとセミ前だろうと ようやく新日本のリングで実現するこのドリームカードは、世界中の多くのファンが待望しており、内容も保障されているので、今から楽しみな一戦な事には間違いありません。
それにしても この試合がメインでないって事が、もう凄い事なんですけどね。