現在日本には、様々な数のプロレス団体が存在します。
その中でも大きく分けると新日本・全日本・NOAHがメジャー団体と呼ばれていて その他の小規模な団体は、インディー団体と呼ばれています。
ではメジャーとインディーの明確な基準は何なのか?と言ったら基準は有りません。
テレビ中継もあり団体の規模も大きく 観客動員も安定している新日本は、間違いなくメジャーだと思います。
冬木弘道は「地上波が付いてるかどうか」と語っていましたが、それだと現在のメジャーは新日本だけに、なってしまいます。
まぁそれも20年近く前の話なので、現在では地上波が全てでは無く BSなどの衛星放送やケーブルテレビ 更にネット中継などもあり放送事情も20年前とは、かなり事情が変わっているので、現在ではその判断基準は当てはまらないでしょう。
観客動員?
何万人動員出来ればメジャーと言う基準は、当然ありません。
東京ドームも開催できる新日本が断トツなのは、言うまでもありませんが、メジャーと言われる全日本やNOAHが、それに次ぐかと言われればそんな事はありません。
DDTやドラゴンゲートも大きな会場で、興業を打てるし普段からの動員数も負けていないので、どっちが優れてるかは判断し難いですね。
選手の質?
これは動員と違って数字で出る訳でもないので、完全に観る人の価値観です。
団体によってスタイルも違うし「どの選手が良い」「どの団体が良い」と言うのは、完全に個人の好みの問題になってきます。
資金力?
団体の体力と言うか、会社である以上は重要な部分です。
資金力で言うならブシロードを親会社に持ち 興業収入も安定している新日本はズバ抜けていますが、暗黒期で倒産する一歩手前の時期でもメジャーと言われ続けたと言う事は、メジャーかどうかの基準にはならないのかも知れません。
新日本以外は、何処の団体も借金経営していると聞いた事も有るので、やはりそこまで重要な基準では無いのかも・・・
所属選手の数?
団体側は、誰が所属選手なのか公開していない事もよくありますからね。所属選手だと思っていた あの選手が実はフリーだった・・・と言うのは良くある話です。
ドラゴンゲートなんかは所属選手は、かなり多いし 全日本は所属が2人になった時代も有りました。
それでも全日本が、メジャーと言われ続けたのは、ジャイアント馬場の名前があったからこそでしょうか?
明確な基準が無い以上は、結局はブランド力。
まぁ全部総合すると最終的には、ここに行きつくと思います。
日本マットの2大TOPだった猪木&馬場が、作って率いた新日本と全日本がメジャー団体と言われる事に、異論は無いでしょう。
所属が2人となり 団体の力が弱くなった全日本でもインディーと呼ばれる事が無かった様に、全日本と言うブランドが全てだったのでしょう。
そして 大多数の選手とテレビ局と一緒に、新団体として設立されたNOAHも全日本の流れを完全に引き継いでいるので、メジャーと呼ばれています。
一時期かなり落ち込んだ時期も有りましたが、それでもメジャーとしてのブランドは今でも保たれています。
全日本から移籍した数人で立ち上げられたW-1は、メジャーとは呼ばれていなかったですが、全日本が分裂してブランドは弱まった物の「全日本プロレス」と言う名前だけが、ブランド力を保ちつっつ生き残ったと言う事でしょうか?
でも大差は無いんだけどね!
結局は新日本・全日本・NOAHが、一般的なメジャーですが、インデイーと何が違うの?と聞かれたら それぞれ観客動員やスタイル 選手達が違うだけで大差はありません。
メジャーだから凄いとか、インディーだから駄目だとか、そんなのは一切関係ありません。
何故かインディーを異常に格下扱いする人
何故かメジャーを異常に敵視する人
こう言う人は多いですが、コンプレックスでもあるんでしょうか?
スタイルの違いこそあれど やっている事は全てプロレスです。
自分が好きなプロレスを見れば良いんです
好きな選手を応援すれば良いんです。
メジャーにも駄目な選手は居ます。
インディーにも凄い選手は居ます。
その逆も然り メジャーだからインディーだからと勝手に線引きをしているのは、せっかくのプロレスを狭い視野で観ているだけにしか見えません。
非常に勿体ない物の捕え方です。
プロレスが好きなら もっと広い視野でプロレスを楽しみましょうよ。