6月10日 いよいよプロレス界の夏の風物詩であるG1クライマックスのブロック分けが発表されました。
史上最多32名による久振りの4ブロック制となり、各ブロック上位2名がブロック突破となり決勝トーナメントを闘う事になりますが、気になるブロック分けについては、以下の通り
Aブロック |
SANADA 海野翔太 成田蓮 辻陽太 ヒクレオ チェーズ・オーエンズ ゲイブリエル・キッド 清宮海斗 |
Bブロック |
オカダ・カズチカ YOSHI-HASHI タンガ・ロア エル・ファンタズモ タイチ ウィル・オスプレイ グレート-O-カーン KENTA |
Cブロック |
タマ・トンガ 石井智宏 鷹木信悟 マイキー・ニコルス アーロン・ヘナーレ エディ・キングストン デビット・フィンレー EVIL |
Dブロック |
棚橋弘至 後藤洋央紀 矢野通 内藤哲也 ザック・セイバーJr. シェイン・ヘイスト ジェフ・コブ アレックス・コグリン |
改めて外国人選手が多いな・・・という印象ですが、見る人によっては外国人同士のカードも必然的に増える訳で、そのカードには思い入れの持てない人も多いかもしれませんね。
しかし その中から思わぬ伏兵が出てきて、あっと驚く大金星を上げる事もあれば、今大会を機に新たなスターが生まれる可能性もあるので、一試合とて目が離せそうにありません。
昨年の決勝カードであるオカダvsオスプレイの極上カードが公式戦で実現するBブロックは何とも豪華な限りですが、そのオスプレイとオーカーンの初となる同門対決もかなり興味をそそられます。
棚橋や内藤ら実力者揃いのDブロックも気になる所ですが、失礼ながら注目度としては、やや劣りそうなCブロックも凄まじい肉弾戦が期待できそうな面子が揃っているので決して侮れません。
しかし この中でも個人的に最も注目なのはAブロックです。
IWGP王者のSANADAに加えて、何と海野、成田、辻の若武者3人が顔を揃えているのだから、これは期待せずにはいられません。
全員がG1初出場と言うだけでも期待感が高まるのに、新世代3人による同ブロック内での天下取りレースはどうなってしまうのか?
そして そこにさらに拍車をかけるのが清宮の存在。
既にGHCやN-1を獲っている清宮は、実績では頭一つ飛び抜けていますが、海野達とは同じ20代で同世代にあたります。
海野達としても同世代でありながら既にノアのエースとして活躍して あのオカダにも喧嘩を売った清宮の存在は当然気にしているでしょう。
きっと彼らの対決には、団体の意地やらジェラシーやらが入り交じった激しい闘いになる事は想像がつきますが、その中でも「誰がIWGP王者の首を取るのか?」という観点で見ても面白いかも知れません。
清宮はノアのエースとして団体を背負って乗り込んでくる以上、最低でもブロック突破は果たさなければ、格好がつかないのでプレッシャーはかなりあると思いますが、それを分かっていながら ノアを背負いG1に出てきた清宮の覚悟は素晴らしいと思います。
そして だからこそ海野らとの同世代対決もより加熱する事でしょう。
このブロック分けを見て若い選手がAブロックに集中しているので「偏りすぎ」と捉える人も居るかも知れませんが、今回はこれで良いと思います。
どんな業界でも若い人間の台頭なくして、業界の発展などあり得ません。
そして充分なメンバーが出揃った今こそ若い力を爆発させる時。
勝ち上がった選手は、それをステップに跳ね上がるだろうし、負けた選手もその悔しさをバネに巻き返しを図るだろうから、誰が誰に勝つにせよ そこには必ず相乗効果が生まれます。
今年のG1には、若い力の大爆発を期待せずにはいられません。
そして願わくば 今回リスクを省みずにG1に出てくれた清宮のお返しとして、新日本からも誰かトップ選手をN-1に出場させて欲しいですね。
ともあれ このG1で新世代が大爆発すれば、新日本の勢力図も大きく変わる事になるので、今年のG1は新日本にとってターニングポイントになるかも知れませんね。