オカダ&棚橋敗北。最強タッグは毘沙門に!!

3.6新日本プロレス大田区総合体育館大会で行われたIWGPタッグ選手権。

王者組・後藤洋央紀、YOSHI-HASHIの毘沙門に挑戦するのは、オカダ・カズチカ、棚橋弘至の正規軍&ケイオスの最強タッグとも言えるドリームチーム。

 

最強のIWGP王者オカダと、新日本のACE棚橋がタッグ結成というだけでも凄い事なのに、まさかのIWGPタッグ挑戦ときたら、これは期待するなというのが無理な話。

オカダはあれ程の実績を持っているにも関わらず、IWGPタッグに関しては未戴冠なので、そろそろオカダのIWGPタッグ王者の姿というのも見たかったのですが、個人的な感情は抜きにしても 現IWGP王者がIWGPタッグ王者になるのは、何と1997年の佐々木健介にまで遡るんですよね。

まぁ これにはビックマッチでIWGPヘビー級選手権とタッグ選手権を同時に組めないから、ヘビー級王者は余りタッグ戦線に投入させなかったという会社側の都合も有った訳なんですが、それだけにオカダ&棚橋の王座戴冠には、かなりの期待してしまいました。

 

これまで数々の偉業を打ち立ててきたオカダだけに、久々の2冠王の誕生もあるかも!?

 

しかし王者組の毘沙門も昨年のワールドタッグ優勝チームであり、正しく新日本の最強タッグチーム。

シングルでは分が悪いと言っても、この数年タッグに重点を置いてきた2人からすれば、タッグでは絶対に引けをとる訳にはいきません。

 

シングル最強格の2人か

タッグ最強の2人か

旗揚げ記念日に相応しい素晴らしい試合でした。

 

挑戦者組の猛攻も凄かったのですが、YOSHIの頑張りも光っていたのがポイントでしょうか。 終盤のオカダのダイビングエルボードロップからの棚橋のハイフライフローを膝で迎撃したのが勝負の分かれ目だったと思います。

隠し狭間、激烈一閃、消灯と次々に毘沙門得意の合体攻撃を浴びせていくも棚橋のACEの意地と、オカダのフォローでまだまだ決着はつかず白熱の勝負に。

 

しかしタッグでは毘沙門に1日の長があったか、オカダを合体技GYRで排除すると、最後は奥の手の合体技・奈落を炸裂させて遂に決着!

この勝利は毘沙門にとって大きな勝利ですが、最後にフォールを取ったのがYOSHIと言うのが、また大きかったかも知れません。

タッグとはいえ、合体技だったとはいえ、YOSHIが棚橋からフォールをとったのは、これが初。

これは大きな勲章ですね。

 

棚橋&オカダには王座奪取して欲しかったんですけど、これはしょうがない。シングルでは抜群の実績を持つ2人が、タッグなら同様にいけるのか?と言われれば、そう簡単にはいかないのが、プロレスの難しい所ですね。

 

オカダも毘沙門の強さと粘りは素直に認めており「強かった。シングルマッチとは違う強さを感じさせて頂きましたし、毘沙門こそ1+1が2になる筈が、何倍の強さを出せるチャンピオンだなと思います」と賛辞を送る一方で

「必ずまた…今までは棚橋さんと組んで終わりだったけど、どんどん次を目指していきたいと思います。これで終わりじゃない。負けてちゃ何もドリームタッグじゃないでしょ。皆さんに夢を届ける、夢を見せるような戦いを見せるのがドリームタッグだと思いますので」と再挑戦も視野に入れていました。

でもリターンマッチは、すぐにじゃなくて 毘沙門が、もう少しで防衛を重ねてからでも良いかな。

 

しかし旗揚げ記念日という新日本にとっても重要な日に、棚橋でもなくオカダでもなくYOSHI-HASHIが、締めのマイクを行うなんて誰が予想したでしょうか?

かつてオカダの凱旋のおまけみたいな扱いをうけていたYOSHIの成長は、他のレスラーに刺激にもなるし、YOSHIを可愛がっている先輩レスラー達にも特別な想いが有ったんじゃないでしょうか?

 

大会は、恒例の毘沙門勝利の「歴史的ザンマイ」で締め括られ、ハッピーな空間で終わりましたが、それにしてもYOSHI-HASHIは、相変わらず良い声してました。