ついに幕を開けた1.21 横浜アリーナ大会、新日本プロレスvsノアの団体対抗戦。
そのオープニングマッチとなったのは、大岩陵平、藤田晃生vs矢野安崇、小澤大嗣の昨年同様団体の未来を担う若手対決なった訳ですが、ハッキリ言って若手の対抗戦は大好きです。
戦力的にはまだまだですが、元気いっぱいで若さ溢れるファイトは見ていて期待が持てるし、ベテランにはないイキの良さは、見ていて物凄く気持ちが良いですから。 数年後の両団体の未来を占う意味でも 今回の試合結果以上に大きな意味を持つ一戦。
昨年はシングルマッチを行ない時間切れ引き分けに終わった藤田と矢野は、今年こそ決着をつけてやると言わんばかりに、バチバチに激しくやりあいます。
どちらかと言えば藤田の方が意識していた様な感じですが、ヤングライオンでありながらTMDKに加入したばかりの藤田としては、他団体の若手なんかに負けてられない!という意地もあったかも知れません。
当然そんな事は、矢野と大澤には全く関係の無い話だし、味方の大岩にしても藤田に負けてる訳にもいかなければ、当然ノアにはもっと負ける訳にはいきません。
大澤はこの中で、最もキャリアが浅いので押し込まれるのはしょうがないですが、その身体の大きさは将来を期待させるにも充分。
若手4人の団体の意地を懸けた闘いが、リング上で繰り広げられます。
最後はキャリアに劣る大澤が捕まる場面が続き、藤田の逆エビ固めに屈しましたが、これはしょうがないでしょう。
このメンツの現状なら、大澤が負けるのは当たり前です。
昨年の9月にデビューしたばかりの選手が、あそこまで奮闘したのだから むしろ充分に健闘した方じゃないでしょうか。
健闘なんて言葉で片付けられたくない気持ちは有るかも知れませんが、キャリアが物を言うプロレスでは、特に若手時代はそれが如実に結果に出るのは当然。
それでも大澤が終盤に放ったドロップキックは高さも有り、見事な一撃だったし、完全に捕えられた逆エビ固めをギリギリまで耐えきったのも素晴らしかったです。
敗れはしましたが大澤の意地を・・・ノアの意地を充分に見せつけられたと思います。
この敗戦が、必ずや大澤の将来の糧にもなってくれる事でしょう。
今回のメンバーが10年後にどんなポジションに居るのか・・・どんなレスラーに成長しているのか・・・それを考えるだけでも「数年後までプロレスを見ていよう」と、そう思わせてくれる団体対抗戦オープニングマッチでした。