1月15日に行われたノア静岡・ふじさんめっせ大会に、何と新日本プロレスの「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の面々が来場し、拳王と対峙。
改めて対抗戦ムードが高まる事となった。
拳王はかねてから、21日に横浜アリーナ大会で対抗戦を行う内藤哲也率いるLIJに対して、自軍の勝利を条件にLIJのノア参戦を要求しており、その下見として富士大会への来場を呼びかけていた。
一方的な要求なので、さすがに普段からオクパードが口癖な内藤は、これをスルーするかと思われましたが、この日の全試合終了後に、内藤、鷹木信悟、SANADA、高橋ヒロム、BUSHIの対抗戦に参加する5人が揃って来場。
しかも会場が騒然とする中、金剛のサイン会対象グッズを自腹で購入すると、サイン会の列の先頭に並び始めるという何とも異様な空気に。
そこに拳王らがサイン会のブースに到着すると、当然一触即発のムードに。
しかし、チケットを購入したかどうかは定かではないが「客」として来場したと言い張るLIJは、Tシャツに金剛全員分のサインを書く様に要求。
これに御丁寧に、全員分のサインを書き入れる金剛。
何とも珍妙な空間です(笑)
「拳王選手から直接渡して欲しいな。うわっ、ドキドキしてきた! トランキーロ、トランキーロ…」とおちょくり口調の内藤は、Tシャツを受け取るや、金剛との写真撮影のサービスまで。
正に制御不能の本領発揮ですが、拳王は「今日来た、それは誉めてやる。そしてチケット買ってきたんだろ? グッズ買ったんだろ? それはオイ、本日どうもありがとうございました! 早く帰って下さい。俺達にはいっぱい待ってるんだよ」と律儀にお礼を言う所は面白かったですが、この場に居合わせたファンには、思わぬサプライズでしたね。
散々要求しておきながら身勝手な内藤も「あ、やっと帰れる? じゃあちょっと我々忙しいんでね。帰りますわ」とTシャツを自慢しながら帰っていく姿を見ていると・・・本当におちょくりに来ただけ?
しかし このおちょくりに来たのは正解でしたね。 対抗戦を楽しみにしている人は多いと思いますが、正直なところ両軍に余り熱が感じられなかったので、ここで一つの因縁を作っておくのは良かったと思います。
前回勝っているので、今回の対抗戦に意味を見いだせないLIJ
メンバーの中で、唯一拳王が喋りまくるも若干空回りしてる感のある金剛
取り巻く状況やそれぞれの個性があるので、しょうがない部分もありますが、対抗戦の期待度とは裏腹に、見ている側としては、肝心の選手達にそこまでの熱量を感じなかったので、今回の接触は対抗戦の盛り上がりに、大いに一役買ったことでしょう。
LIJの来襲について拳王は「正直当然だろうなって。これで来なかったらプロじゃないなと。今まで誰が話題を作ってるんだって確実にノア側。自分達が対戦要求したんだけど、凄い引っかかる所があって」と語っていましたが、このコメントには正直「??」です。
確かに対戦要求をしたのは金剛ですが「話題を作っていた」と自認するには、会見などでの言葉の少なさや、一方的にキレて退席したりと・・・もう少し話題を作る為にも 対抗戦の雰囲気を盛り上げて欲しかったとは思います。
キレて退席というのも一つの見せ方では有りますが「選手が何を思っているか」を伝えるのは重要なので、そこは足りなかったかな?と言うのはありますね。
ちなみにノア公式のインタビューで、タダスケもBUSHIについて喋ってましたが、BUSHIの事を誉めちぎっていて普通の好青年でした(笑) 内藤達を会場で発見した時の中嶋勝彦の満面の笑みも普通に可愛いかったし・・・(笑)
しかし今回の事で、いよいよ対抗戦が対抗戦らしくなってきた様に思います。 内藤のおちょくった態度に、近くにいたノアファンも頭に来た人も居るでしょう。
好カードが並ぶ対抗戦ですが、ますます激化していきそうな予感。
何だかんだで、この対抗戦はめっちゃ楽しみです。
相手に対する挑発はリング上で行うのが普通ですが、バックステージでもなくグッズ売り場やサイン会のお客さんが至近距離に居るエリアであれをやっちゃうのは、新しいパターンで物凄く面白いと思います。
あれを観れたあの日のお客さんは、ラッキーでしたね。
戦前には言葉が足らなかった金剛も 余裕の態度とおちょくりに撤してたLIJも一度リングに上がれば、そこは実力伯仲の日本を代表するユニット。
両団体と両軍の威信をかけた激しい闘いになるのは、間違い有りません。