2001年の6月4日は、獣神サンダー・ライガーが、ベスト・オブ・ザ・スーパーJr.の史上初となる全勝優勝を果たした日です。
毎年開催されているスーパーJr.ですが、実力の均衡した選手達の連戦の為に、過去に30大会も開催されているのに、全勝優勝を果たしたのは、たったの2人しか居ません。
史上初の偉業を成し遂げたのは、獣神サンダー・ライガーと言えば納得ですが、実に12回目の大会でようやくです。
如何に無敗で勝ちあがるのが、難しいのか分かると言う物です。
2001年は、これまで供に新日Jr.黄金期を支えて来た 大谷晋二郎や高岩竜一が退団直後で不参加。
金本浩二は、怪我により欠場中。
ケンドー・カシンも総合挑戦の為に欠場中
前年までに比べると陣容的には、弱くなっているのは事実です。
加えて タイガーマスクや垣原賢人、成瀬昌由、邪道、外道がスーパーJr.に参加して来るのは2002年からなので、丁度 新日Jr.の層が、手薄になっていた時期ではあります。
しかし決してレベルが低かったと言う訳では無く
エル・サムライは健在だったし Jr.ヘビー級に戻って来たAKIRAも大会を盛り上げました。
そしてバトラーツから移籍間もない田中稔も当時は、正に絶好調。
メンバーこそガラリと変わった物の 若き日の真壁刀義や柴田勝頼、井上亘も好ファイトを見せて充分に、白熱したリーグ戦でした。
しかし その中でも頭一つ飛び抜けていた優勝候補同士の2人
ライガーと田中が、決勝戦に駒を進めます。
一気に世代交代を果たしたい田中は、果敢に攻め込みますが、ライガーの壁もとてつもなく分厚い。
既に一度だけライガー越えをしている田中ですが、ライガーの大一番での強さは流石というべきか垂直落下式ブレーンバスターで、田中をねじ伏せて史上初の全勝優勝を果たしたのでした。
この全勝優勝が、ライガー最後の栄冠となるのですが、翌年より上記に挙げた新メンバーがどっさり入って来て 1990年代後半の黄金期とは、メンバーもすっかり入れ替わり この2001年を機に新日Jr.は新時代を迎えた様に思います。
ちなみに全勝優勝は、この12年後の2013年
プリンス・デヴィットが、果たす事になります。