早い物で、あっという間に2022年も過ぎようとしており、プロレス界でも実に様々な事が起こった一年でした。 そんなプロレス界の一年を通して活躍した選手を様々な方面から評価し、表彰する東京スポーツ新聞制定プロレス大賞が、今年も発表されました。
最優秀選手賞(MVP):オカダ・カズチカ(新日本)
年間最高試合賞(ベストバウト):オカダ・カズチカvsウィル・オスプレイ(8・18新日本・日本武道館 G1 CLIMAX決勝戦)
最優秀タッグチーム賞:グレート-O-カーン&ジェフ・コブ(新日本)
殊勲賞:宮原健斗(全日本)
敢闘賞:グレート-O-カーン(新日本)
技能賞:エル・リンダマン(GLEAT)
新人賞:安齊勇馬(全日本)
女子プロレス大賞:朱里(スターダム)
栄誉賞:アントニオ猪木
上記の様に発表された訳ですが、何だか今年は新日本が多いですね。
過去に良く有った「MVPは新日本」「ベストバウトは全日本」・・・といった具合に、まるで各団体のバランスを取っているかの様な選考の多かったプロレス大賞ですが、今年は意外にもMVPもベストバウトも新日本が独占。
しかもオカダが、2冠という快挙です。
でもまぁオカダはIWGPを失ったとはいえ、一年通しての活躍を考えるとMVPは文句無しだと思うし、ベストバウトもG1決勝戦を観た時から今年のベストバウト候補だなとは思っていたので、特に不満は無いんですが、新日本だけで占めるのもそれはそれで、プロレス界全体を考えると寂しい気もします。
結局の所 公平を期すとは言っても、選考員の思い入れや好みの問題も少なからず 影響している部分は絶対に有るので、これが今年一年の満場一致の評価ではない事は忘れてはいけません。
ベストバウトに関しては、個人の好みで意見も分かれる所なので「あの試合を選考すべきだった」とは言えませんが、MVPに関しては活躍次第なので、好き嫌いを除けば、大体は一致すると思うので主な活躍をした選手と言えば・・・
GHCヘビーとタッグを獲ってグランドスラムを達成した小島聡
USヘビー級とG1準優勝のウィル・オスプレイ
N-1制覇からGHCヘビー奪取と武藤敬司越えの清宮海斗
三冠ヘビー級奪取と王道トーナメント制覇、最強タッグ制覇の宮原健斗
この選手達が、MVPになっていたとしても何らおかしくはなかったと思います。
そして何気に、オーカーンも二冠なんですね。 敢闘賞はともかくとして最優秀タッグに関しては、防衛回数も少なく王座の海外流出を招いてしまっただけに少し微妙かも。 じゃあ他にもどのチームが良かったのか?と聞かれれば一年に渡り活躍したチームが思い当たらないので、困る所なんですけど(汗)
スーパーJr.でリンダマン旋風を巻き起こしたリンダマンの技能賞や、キャリア僅か2ヶ月で諏訪魔をフォールした安齋の新人賞は文句無しです。
そして今回の受賞で気になったのは、ノアの選手が一人も受賞していない事。
今年のノアは、普通に面白かったので少し意外な結果でした。
今年に王者になった選手とかも活躍は単発だったし、N-1、GHC、武藤越えを果たした清宮の躍進は目覚ましい物がありましたが、上半期のスランプが響いたといった所でしょうか?
ノアには、来年に期待ですね。
しかし毎年の事ながら、誰が選定された所で、必ずどこかで不満は出てきます。
東スポの選考員もプロレス界の全ての選手や試合を把握している訳では無いので、どうしても目につきにくいインディーなんかは、どんなに良い試合をしても選考されにくいというハンデは確かにあるので、メジャーばかりが選ばれたら文句を言う人も多数居ますが、逆にインディーばかりが選ばれても文句を言う人は一定数居ます。
なので、ネット上では不平不満の声が多数ありますが、ある程度はしょうがない事なので、文句を言うだけ無駄でしょう。
ただ自分なりのプロレス大賞を考えるのは、やっぱり楽しいですね。
これもプロレスの楽しみ方のひとつだと思います。