プロレス界には、実に様々な垂直落下式の技が溢れかえっています。
その中でも、今やかなりの数の選手が使用する垂直落下式ブレーンバスターですが、ディック・マードックを別格とすると平成の世に、垂直落下式ブレーンバスターを甦らせた選手としては、獣神サンダー・ライガーは比較的早い段階から使用をしていましたね。
ライガーの垂直落下式ブレーンバスターと言えば2000年に現在の新日Jr.に対して”ぬるま湯”と猛烈批判をし、黒ライガーとなってからの必殺技でしたが、そこからは新たな技を開発する事もあった物の引退までの間 一貫して垂直落下式ブレーンバスターを必殺技として使い続けてきました。
ライガーがこれを本格的に必殺技としたのは、あくまで2000年からであり、1997年頃から既に使ってはいましたが、希にフィニッシュになるといった程度で、2000年まではライガーが主に、必殺技としていたのは雪崩式垂直落下式ブレーンバスター。
これに関しては中々珍しい現象で、普通は正調式を使用してから、雪崩式に進化していくのが普通なのですが、ライガーの場合は逆なんですよね。
1996年にブラックタイガーに、雪崩式垂直落下式ブレーンバスターで敗れたのをキッカケに、ライガー自らも必殺技に加えた物の 当時は一撃必殺だった雪崩式も返される事が多くなってくると、2000年の黒ライガーに変身すると同時に、何故か雪崩式ではない方の垂直落下式ブレーンバスターをメインの必殺技としています。
2000年以降も雪崩式をフィニッシュにする事は何度かありましたか、メインはやはり正調式の垂直落下式ブレーンバスターでした。
何でこんな事になったのかは分かりませんが、危険度や難易度を考慮しての事なんでしょうかね?
落差こそ有るものの 良く見ると垂直落下式になっていない事も多々あった雪崩式よりも 確実に垂直落下式に出来る正調式を選んだという事でしょうか。
あれだけ オリジナル技を開発したヒットメイカーでありながら、キャリアの中で最も長期間 必殺技として使い続けたのが、結局オリジナルではない技というのも何だか不思議な感じです。
ただライガーの垂直落下式ブレーンバスターは、パワーが有る為か、垂直に落とすスピードが早かったので、やはり見栄えは良かったと思います。
説得力のある技では有るんですが、たった一つだけ気に入らない所があるのは、対戦相手とブレーンバスターの掛け合いになった場面になると、パワーに勝るライガーが勝つ事が多いのですが、その際にライガーは垂直落下式ブレーンバスターをやっちゃう所です・・・
いやいやいや
たかがブレーンバスターの掛け合いで、垂直落下式やっちゃあ駄目でしょう(汗)
必殺技やっちゃあ駄目ですよ・・・
こんな場面で、いちいち必殺技を喰らってしまうんじゃぁ、おちおち ブレーンバスターの掛け合いも出来たもんじゃないですね(笑)