本間朋晃の代名詞とも言うべきは、満場一致で「こけし」でしょう。
こけしとは、コーナーから大きく飛ぶのではなく、頭を傾けながら倒れ込むように落下していく型のダイビングヘッドバット。
イメージ的には、大きくダイビングするよりも そのまま落下する方が自分のダメージ的にも強そうな気がしますが、実際はどうなんでしょうか?
恐らく恐怖心や覚悟は、こちらの型の方が上回っていると思いますが、ここから更に派生させた大技も存在します。
大こけし
本間がここ一番でしか出さない技で、場外で倒れている相手に対して コーナー最上段から放つ最上級のこけし。
場外の相手に出す技なので、リングアウトを除けば、これが勝敗に直結する事はほぼありません。
しかし これは凄いです。
場外からコーナー最上段だと3m近くあると思いますが、そこから頭を突き出しながら落下していくなんて並みの度胸じゃあ絶対に出来ません。
過去に通常のダイビングヘッドバットを場外に向けてやった選手は居ましたが、こけしとなると恐怖心はそれよりも断然上でしょう。
自爆した時の事を考えると恐ろしいのは当然ですが、例え相手にヒットしたとしても自分へのダメージを考えると相当恐ろしい技である事には変わりありません。
しかし ここまで体を張ってるのに、なかなか勝ち星に恵まれなかった本間は少し可愛そうでしたが・・・それでも大一番では、躊躇すること無く大こけしを打っていく本間の姿には”プロレスに対する覚悟”という物を確かに感じる事ができました。
まぁ一度 頸椎損傷で長期欠場をしてからは流石に大こけしも見れなくなっていますが、そこは選手生命どころか私生活や下手すれば命にも関わりかねないので、これはしょうがないですね。
大こけしは、本間朋晃の覚悟を正しく体現して見せた技だったと思います。
でも本間自身の事を考えたら、もう二度とやって欲しくないですけどね。