やはり歓声のあるプロレスは最高!
改めてそう思いました。
9・5 新日本プロレスの後楽園ホール大会で、2020年2月26日以来となる約2年半ぶりの声出し応援が解禁。
勿論、全面的にと言う訳ではありませんが、マスク着用は大前提として50%の観客制限を設け 歓声禁止エリアも設けられるなど充分な対策をした上での声出し解禁。
コロナ禍が始まり、大会中止、無観客、声出し禁止と続いていたプロレス興行では、これは大きな進歩。
数年振りに、声を出してめいっぱい大好きな選手達を応援しようと後楽園ホールには、700人の観客が詰めかける超満員となりました。
入場制限の為に、全席解放という訳では有りませんが、超満員となると数年前の新日本が帰ってきたな・・・と実感も沸いてきてます。
ああ 会場に行きたかった
ワールド観戦なのが惜しまれる・・・
大会開始前には、久しぶりに声を出す観客の為に、高橋ヒロムが前説で声出しのレクチャーを行う為に出てきたのですが、この時の「ヒロム」コールが凄かった!
みんな これを待っていたんですね。
2年半、溜まりに溜まったものを晴らすかの様な特大「ヒロム」コール
これには、ヒロムも嬉しそうでした。
そりゃあそうですよね。 レスラーはプロとして歓声を貰う為に、日々 体を鍛えているし、ましてやその第一号となったら試合での歓声じゃないと言っても 喜びは格別でしょう。
付け加えるとヒロムの前説が、相変わらず これまた上手いんですよね。
観客に、思い出させるかの様に
客を「クズ」呼ばわりして「ブーイング」を誘発してみたり、客を「ナメクジ」呼ばわりして「帰れ」コールを誘発してみたり、そこに誘導していったヒロムも流石でしたが、それを察知して応えみせた後楽園の観客も素晴らしかったです。
この前説で、もう既に出来上がってましたね。
第一試合で登場した鈴木みのるの入場テーマに合わせての「風になれ」の大合唱
悪の限りを尽くすHOTへの「帰れ」コールと大ブーイング。
これまで声を出したくても出せないジレンマを抱えていたファン。 ずっと歓声の中で闘ってきたのに、突如として歓声の無い空間での試合を余儀無くされたレスラー達。
この後楽園大会は、そんな全てのファンと選手の思いが、爆発した大会でした。
そして何と言っても極めつけは、メインで快勝した棚橋弘至が、オカダ・カズチカと共に「愛してま~す」の大合唱で締める大団円。
2年半振りの声出し解禁大会として、これ以上の終わり方は無かったでしょうね。
そこには在りし日のプロレスの姿がありました。
この数年間のプロレスは、選手達は以前と変わらぬ素晴らしい試合をやっていましたが、どこか物足りなさを感じていたのは、やはり歓声が無かったからでしょう。
プロレスとは、選手がリング上で全力で闘い、観客が全力の応援で会場を盛り上げ、更に選手がそれに応える形で素晴らしい試合をみせる・・・言ってしまえば、それの繰り返しです。
やはり歓声があってこそのプロレス。
生観戦は当然ですが、テレビやワールドで視聴していてもモニター越しに歓声が聞こえてくるのと聞こえてこないのでは、やはり全然違います。
まだ全ての大会で声出し解禁になった訳でもないし、入場制限もかけられています。
プロレスが完全に元の姿に戻るには、もう少し時間がかかるでしょう。
でも もう少しです。
バックステージでの棚橋の涙は、プロレスが帰ってきたと思わせてくれましたが、全団体の全ての大会が、一日も早く元の姿に戻る事を 一プロレスファンとして心より願っています。