TAKAみちのくの宇宙人プランチャ

1994年

スーパーJ-CUP の開催により これまで無名の選手だったグレート・サスケやスペル・デルフィンが、一躍全国レベルになりましたが、もう一人 知名度と評価を爆発的に上げた選手が居ます。

TAKAみちのくです。

 

当時のTAKAは、まだキャリア約1年7ヶ月の新人の域を出ない若手選手でした。

今大会では、一番ノーマーク的存在で、しかも一回戦の相手は、2代目ブラックタイガー。

まぁ普通に考えて2年にも満たないキャリアで、勝てる相手ではありません。

 

案の定 ブラックタイガーのペースで試合は進むもTAKAも意地を見せます。

場外に落としたブラックタイガーに、走り込むとノータッチでトップロープに飛び乗り そこから高角度のプランチャ!

 

衝撃でした。

 

普通のスワンダイブ式プランチャなら新日本でもブラックタイガーや大谷晋二郎で見慣れていましたが、TAKAの場合は、走り込みながら しかもノータッチで飛び乗れる事に、驚きを覚えました。

サスケですら慣れない新日本のリングで、スワンダイブを失敗している事を考えると この大舞台で、宇宙人プランチャを成功させたTAKAの運動神経と度胸は、大した物だと思います。

 

控え室で観ていた長州力が「あいつは宇宙人か!?」と驚いたのも当時若手だったTAKAにとっては、大変なステータスだったでしょう。

この一言が技名の由来になったのは有名な話ですが、ここで長州を驚かせた事が、数ヵ月後のスーパーJr.に、みちのくプロレス代表の一人として抜擢された事に繋がり 更なる躍進に繋がったのだと思います。

 

宇宙人プランチャが、TAKAの飛躍のきっかけとなった技には、違いませんが、現在は滅多に使う事はありません。

クラシカルなスタイルを好む様になったのも要因ですが、空中技の価値を考えると ここぞと言う時で出す事で、技の価値を保てるので良い事ですね。