6月19日に開催される全日本プロレスの東京・大田区総合体育館大会で、世界ジュニアヘビー級選手権として王者・佐藤光留vsタイガーマスク(新日本プロレス)の一戦が決定しました。
タイガーマスクと全日本プロレス
タイガーマスクと佐藤光留
タイガーマスクと世界ジュニアヘビー級
その全ての関係性を考えても やや唐突な気もする王座挑戦ですが、これは5月15日に行なわれた全日本の札幌大会にて、児玉裕輔を下して王座防衛に成功した佐藤が、突然のマイクで次期挑戦者にタイガーマスクを指名した事による物。
やはり唐突感は否めなかったですが、佐藤からすれば「オメーのルーツ、俺と同じなんじゃないか?あなたのやりたいJr.のプロレスは全日本Jr.にあるんじゃないですか?」と自分とタイガーの根本は同じである事を強調した上での指名。
ルーツが同じであると言う事に関しては、ともかくとしてタイガーのやりたいJr.のプロレスは全日本Jr.に有ると言う事は、別にそんな事も無いと思いますが・・・
この逆指名を聞いた当の本人は、これまで接点もなかった佐藤の指名に対して「なんで急に、俺なんですか?」と戸惑ってはいた物の佐藤の事は良く知っている様で、プロレスラーとしての技量は、充分に認めていました。
その上で「俺もこんなキャリアになって、他団体といえどもシングルのチャンスがあるんだったら、全然拒否する必要ない。やらせてもらいます。頭を下げて、『じゃあやらしてください』と言いましょう。ただ、レベルは違いますよと」と佐藤の逆指名を受ける構えを見せた。
これを受けて全日本は、正式に6・19での世界ジュニアヘビー級選手権として 佐藤vsタイガーを実現させた訳ですが、この注目の初対決は果たしてどうなるでしょうか?
タイガーマスクとしては、今年の2月まではIWGPJr.タッグは保持していたとは言え、ここ数年シングル戦線では実績を何も残せていないのが現状。
(そもそもチャンスを貰ってないのですが)
コンディションもそこまで悪くないし、同年代ではむしろ動けている方なので、まだまだ第一線でやれると言う思いは強い筈なので、今回の降って沸いた王座挑戦は、タイガーとしても美味しい話でしょう。
しかし現状の団体内での立ち位置や格、勢いなどを考えると佐藤が有利なのは否めませんが、タイガーにもチャンスが無いわけではありません。
NOAHに出向いている小島聡も同様ですが、新日本内でメインカードに絡ませて貰えず 他団体でのみ王座挑戦という現実は寂しいですが、他団体とはいえ久しぶりのシングル王座挑戦に関しては嬉しさと期待があります。
ここで一つ 強くて怖いタイガーマスクを見せて”年齢なんか関係なく いつでも第一線でやれるんだ!”と言う所を新日本に見せつけてやって欲しいです。
一方の佐藤は、もはやレジェンド枠のタイガーを相手に防衛をすれば、タイトルにも自分にも箔がつくので、何としても全日本プロレスの強さを見せつけた上で、キッチリと防衛を果たしたい所。
二人の闘いは、お互いのバックボーンである蹴りや間接技などの技術の応酬となる事が予想されますが、同時に強さや殺気が溢れ出るような、そんな試合を期待しています。