DOUKIに期待の今年のスーパーJr.

今年のベスト・オブ・ザ・スーパーJr.は遂に単独開催で、多くの外国人や他団体選手を含む初参戦選手に、注目が寄せられる中 いよいよ5・15名古屋大会から公式戦がスタートしました。

 

大方の優勝予想としては、IWGPJr.王者の石森太二を筆頭に、高橋ヒロム、エル・デスペラードを挙げる人が多いでしょう。 しかし個人的には、DOUKIに期待しています。

でも正直言ってしまうと、実際にはDOUKIの優勝は難しいでしょうね。

それでも今回のDOUKIの奮闘に、多いに期待しています。

 

Bブロック開幕戦のDOUKIの対戦相手は、唯一の国内他団体から参戦のエル・リンダマン。

リンダマンと言えばかねてからデスペラードとの対戦が熱望をしており、その縁もあって実現した今回のスーパーJr.参戦だけに、当然デスペラードvsリンダマンの対決には注目が集まっていた筈。

 

デスペラードとの対戦を前に、その弟分であるDOUKIに、リンダマンが不覚を取ってしまう事は、その後の展開を考えても 少し考えにくかったので、さすがにリンダマンが勝つだろうと勝手に思っていました。

しかし結果は全くの逆で、激戦の末に勝利を掴み取ったのは、DOUKIでした。

 

しかも丸め込みではなく、必殺のスープレックス・デ・ルナでの 堂々の3カウントなのだから文句なしの勝利。

リンダマンは所属のGLEATで、現在G-REX王座を巻いており、翌日には防衛戦をも控えているチャンピオンなのに、そのリンダマンに勝ってしまったのだから大した物です。

 

DOUKIは10年間メキシコでたった一人泥水を啜りながら生きて来て、誰よりも強いハングリー精神と確かな技術を持ちながらも、結果だけは何故か残す事が出来なかっただけに、新日本に来て3年が経って 今度こそは・・・と期する物があったのでしょう。

兄貴分のデスペラードの挑発に、怒りを露わにしたのもその表れだと思います。

 

この日に限っては、リンダマンの王者としての意地より、DOUKIのスーパーJr.に懸ける想いの方が上回っていたと言う事でしょうか。

開幕戦でのたった一勝ですが、価値の有る一勝です。

 

DOUKIのポテンシャルの高さは稀に見せる爆発を見れば誰もが認める所だ思いますが、本来の力を発揮する事が出来れば、上位に食い込む事だって充分に出来る筈なので、今年こそはDOUKIがスーパーJr.で輝く事を期待しています。

 

たった一人でメキシコで生き延びて来たDOUKIは、世界中のレスラーが夢見る新日本参戦を果たして、3年間いわゆるジョバーの様な役割も多かったですが、デスペラードにも噛みついた今こそ新日新Jr.の序列を崩す時。

もしかしたらDOUKIが、新日Jr.を変えるかもしれません。

完全な希望ではありますが、世界中の強豪が集まった今年のスーパーJr.に、DOUKIが風穴を開ける事が出来れば、絶対に新日Jr.はますます面白くなります!!