武藤敬司のフランケンシュタイナーと言えば 1991年から使い始め ヘビー級とは思えぬダイナミックな動きで、華麗に決める武藤の代表的なフィニッシュの一つでした。
それが、膝の状態の悪化に伴い 使用頻度が徐々に減っていき 2004~5年頃には、ほぼ使われる事は無くなっていきました。
代名詞のムーンサルトプレスすら滅多に、観れない技になっていたので、フランケンシュタイナーは、恐らく もう観れない物かと思っていました。
しかし2008年
全日本プロレスの社長でありながら
新日本プロレスの至宝IWGPヘビー級を中邑真輔から奪取。
自らの膝を省みないムーンサルトプレスで、若く勢いのある中邑からフォールを奪い 古巣新日本の最強外敵として ビックマッチに定期的に参戦する事になります。
その後
中西学
後藤洋央記
真壁刀義
新日本の並みいる強豪から次々に防衛して
四度目の防衛戦が、中邑真輔のリマッチ。
これは、次は中邑が獲り返すんだろうと言うのが、大半の予想だったと思います。
試合終盤に、前回はやられたムーンサルプレスも今回は、カウント2でキックアウト!中邑が意地を見せます。
予想通りこの流れは、中邑が勝つ流れだな。
と思った その時!
反撃を狙った中邑が、突進してきた所を
狙い済ました カウンターのフランケンシュタイナーで、鮮やかな3カウントを奪ってしまいました。
新日本ファンの自分でも これには歓喜でした。
昔は見慣れていた武藤のフランケンシュタイナーも もはや使えなくなっていたと思っていただけに、このタイミングで使ってくるとは驚きでしたが、中邑を返り討ちにした事にも驚きました。
さすがに、2020年の現在では
もはや武藤のフランケンシュタイナーを観る事は、もう出来ないでしょうが、あのとき程 驚いたフランケンシュタイナーは、後にも先にも無かったと思います。
もう観れないとは、分かっていますが
辻よしなりアナウンサーの言葉を借りるなら
フランケンシュタイナーをミタイナー
武藤の試合を観る度 思います。