棚橋がSANADAの向こうに見る武藤敬司の影

東京ドームでKENTAを撃破し、IWGPUSヘビー級を奪取した棚橋弘至ですが、19日にSANADAの挑戦を目前に控え、ここに来て不調に悩まされています。

 

最も棚橋の不調は、今に始まったことではなく長年悩まされている両膝の不調が主な原因ですが、そうでなくとも絶好調のチャレンジャーSANADAと比べたらコンディションの差は雲泥の差。

コンディションに関しては。一朝一夕でどうにかなるものではなく、そこはキャリアでカバーするしか無いのですが、棚橋はそこにかつての師匠·武藤敬司の姿にヒントを得ていると言います。

 

武藤と棚橋は、新日本とNOAHの対抗戦でも激突していますが、実は武藤はあの時から左股関節唇損傷によりコンディションは万全と言えない中 痛み止を打って 棚橋&オカダ・カズチカと闘ったと言うのだから、そこは正に天才。

コンディションが、悪いなら悪いなりの闘い方と言うものを良く知っているのでしょうね。

 

SANADA戦に向けて武藤のファイトは、コンディションが悪い棚橋にとっては非常に参考になる様で「若い選手にもコンディションで勝った上で勝つというのを矜持にしてたんですけど。今回ばかりは老練なキャリアを生かして勝ちにいきたい」と棚橋にあってSANADAには無いキャリアで、その差を埋める決意も明かしました。

 

派手な試合にはならないと思いますが、この二人が対角線に立てば、きっと極上のプロレスが見れると思います。

 

そして棚橋が見据えるのは、SANADAに防衛を果たしたその先。

武藤敬司を挑戦者として希望しました。

 

最近の日本人対決ばかりのUSヘビー級王座は、タイトルの存在意義も問われていますが、現在のコロナ禍では難しい部分があるのでそこはしょうがないとしても、日本人とは言えアメリカでも絶大な知名度と人気を誇る武藤敬司ならUSヘビーの相手としても相応しいでしょう。

現在は長期欠場に入っている武藤への棚橋なりのエールとも取れますが、武藤とタイトルマッチを闘いたいと言うのは、偽りの無い棚橋の本音だと思います。 

 

2009年に武藤が保持していたIWGPヘビー級を棚橋が奪還した事で、次の世代にバトンを綺麗に渡す形で、2人の闘いは一段落はつきましたが、お互いが現役である以上 終わりはないのでタイミングさえ合えば闘いは、まだまだ続いていきます。

ただ、どうせやるなら個人的にはグレート·ムタを希望しています。

棚橋はムタとは一度も絡んだ事は無いので新鮮味は抜群ですし、アメリカと言えばやはり武藤敬司ではなくてグレート·ムタなので、よりUSヘビー級らしさも増すでしょう。

 

指名された方の武藤にしても、武藤は目立つのが大好きなので、かつての古巣であり現在のライバル団体でのタイトルマッチとなれば、目立つ事うけあい。

棚橋にしても絶対に、

 

さしあたってはSANADAに防衛をする事が、武藤を挑戦者として迎える最低条件ですが、棚橋同様にSANADAも武藤の弟子なので、仮想·武藤敬司としては、これ以上の相手は居ません。

武藤の事は抜きにしても、KENTAとのノーDQマッチで淀んでしまった棚橋の心もSANADAとのプロレスならば、きっと晴らしてくれると思います。

 

棚橋vsSANADAの結末は?

そして武藤との再会は実現するのか?