現在は試合をしてない川田利明が、現役バリバリだった頃に使用した技の中で、最も危険度が高かったのが、通称・三冠パワーボムだと思います。
この技を出したのは、1999年
三冠選手権 三沢光晴VS川田利明の一戦です。
試合終盤に、川田が必殺のパワーボムを仕掛けた所、三沢はそれをウラカン・ラナで切り返そうとする攻防は、毎回当たり前のように見られる流れです。
しかしこの日は、ウラカン・ラナをさせまいと 川田は踏ん張り三沢を回転させない。
完全に勢いを止められた三沢は、宙吊りになり そこで一瞬の間を置いて 三沢の脳天を垂直にマットにグサリと突き刺しました!
衝撃でした
とにかく角度がヤバくて 三沢の首が折れるんじゃないかと言う程の洒落にならない一撃。
今まで見たプロレス技の中でも余裕で、五本の指に入るエグい技です。
この時は、運が悪い事に宙吊りにされた三沢が、マットまでの距離を見ようと頭を後ろに少し動かし チラリと地面を見ようとした瞬間に、垂直に落とされて更にエグい角度で落ちる事になったそうです。
下手したら下半身不随になりかねない一撃でしたが、そこは流石に受け身の天才の三沢。
最終的に敗戦したとは言え、何とその後も闘っていました。
これだけでも凄い事だと思います。
良く大事に至らなかったもんだ・・・
両者ともに予期せぬ落ち方になったのは、不運としか言い様がありませんが、三沢の首には、確実にダメージが残ったと思います。
そして この時のインパクトが余りにも強すぎて 後にこの技は、三冠パワーボムと呼ばれる様になりました。
三冠パワーボムを他に出したのは
2001年に武藤敬司
2005年に再び三沢光晴に。
この二回だけですが、さすがに初公開の時ほど 危険な角度ではありませんでした。
出した相手が、プロレス界の両横綱だけと言うのが、この技の破壊力を物語っていますが、相手の技を受けるのがプロレスと言っても あんな技は出来れば受けたくないですよね。