天龍源一郎のグーパンチ

天龍源一郎のグーパンチ

この技ほど不思議な技はありません。

 

そもそも これを技と言うのか怪しい所ですが、普通パンチはグーですよね。

パーで打ったら、それは張り手か掌底です。

 

違う技に言いかえれば、パー掌底、チョキサミング

明らかにおかしいネーミングです。

 

じゃあ何故グーパンチなどと言うのか?

それは天龍源一郎だからです。

意味が分かりません。

 

格闘技全盛の2000年代は、パンチはプロレスのリングでも良く見られましたが、基本顔面へのパンチはオープンフィンガーグローブを着用した上で、初めて認められる行為です。

しかし天龍は、そんなものは着用せずに、グーパンチを打ちます。

じゃあ何故 素手で打つパンチが許されるのか?

 

それは天龍源一郎だからです。

意味が分かりません。

 

現代でもエル・デスペラードやKUSHIDAも瞬間的に、顔面パンチを放って形勢逆転をさせる事はありますが、あくまで感情が高ぶった際の形勢逆転の一撃なので、何度も何度も打ちこむ様な事は基本的にしません。

でも天龍は何発も打ちます。

そりゃあ もうメチャクチャに打ちこんできます。

 

では何故何発もパンチを打ちこむのが許されるのか?

それは天龍源一郎だからです。

意味が分かりません。

 

顔面パンチは基本的に反則なんですが、5カウント以内なら反則が許されるのもプロレス。 それを厳密に言いだしたら本当に何でも有りになってしまいますが、本来ならレフリーに咎められる顔面パンチを何発も打ちこむ選手なんてそうそう居ません。

Mr.プロレスと異名を取る男の特権ですか!?

 

最もパンチと言っても天龍のグーパンチはそれ程 危険性は無く、一気に振りぬかずに拳のスナップを利かせながら打つ事で、必要以上のダメージは与えない様になっています。

それでも、パンチはパンチ。

スナップを利かせているとか、そんな事は大した問題じゃないんですけどね。

 

ドラゴンロケットで飛んで来た藤波辰爾をグーパンチで迎撃して 鼻を折った事もあれば、柴田勝頼との抗争では強烈なグーパンチで、柴田をKOした事もあります。

いくらスナップを利かせているとは言っても拳は凶器

それなりの危険性はあります。

 

それでも、上記の事例は当たり所が悪かったアクシデントの可能性も有りますが、神取忍とのシングルでは、グーパンチでドン引きする位に、顔面をボッコボコにいしています。

普段なら男子相手でもここまでやらないのに、一応女子選手の神取にあそこまでやってしまうのは、流石に如何なものかと・・・議論を呼んだ案件です。

 

う~~ん
プロレスでパンチは要らないですね。

2000年代の格闘技寄りになっていた時代から思っていましたが、プロレスにパンチはやはり不要。

 

天龍は好きでしたけど、グーパンチだけは好きになれませんでした。

それは今でも変わりません。