4代目タイガーマスクは、1995年7月のデビューですが”黄金の虎”のブランドも手伝ってか、頭角を現してくるのが早かったレスラーの一人です。
既に完成されたレスラー像を継承済みからのスタートなので、ある程度は持ち技も出来上がっていたし修斗のバックボーンもあった為にトップ戦線に上がっていくのが早かったのも納得のスピード出世です。
トップ戦線で闘うと言う事は、対戦相手も強い選手になると言う事。 そうとなれば手持ちの技だけでは勝つ事も出来ずに、新技開発の必要性に迫られる場合もあります。
1999年に当時キャリア4年の4代目タイガーマスクが、みちのくプロレスの上位陣と互角に闘う為に編み出した新技は、ミレニアムスープレックス。
新たなタイガースープレックスとして編み出したこの技は、チキンウィングフェイスロックの体勢からのスープレックスですが、片腕だけ見れば確かにタイガースープレックスです。
フェイスロックを掛けている為に、正調式のタイガースープレックスの様に、ホールドは出来ずに基本的に投げっ放し式で使われる事が多いですが、そのクラッチの為になかなかエグい角度で、相手が脳天からマットに叩きつけられるので、タイガーがここ一番で自身が認めた相手にしか繰り出さない奥の手。
みちのくプロレスの象徴であるグレート・サスケにもこの技で勝った事があります。
新日本移籍後もやはり使用する相手は、タイガー認める好敵手の金本浩二や田中稔らに、限られていましたね。
今では滅多に見せる事の無い隠し技ですが、後年に編み出したデストロイスープレックスよりも このミレニアムスープレックスの方が格好良くて好きでした。
公開当初は1999年に考案した事にちなんで、タイガースープレックス99と言う呼称もされており、これは2代目の三沢方式のタイガースープレックスの命名方法なので面白いな・・・と思ったのですが、その後にミレニアムスープレックスに改名。
この技を開発した時期は、2000年を目前に控えてると言う事もあり、何でもかんでも”ミレニアム”と言われていた時代なので、この変形タイガースープレックスも時代の流れに乗って 結局ミレニアムになってしまいました。
4代目は三沢とは、何の関係もないのですがタイガーマスクの編み出す変形タイガースープレックスは分かりやすく 全て三沢方式で命名しても良かったと思うんですけどね。
どうでも良い話ですが、1997年にジョニー·エースがコブラクラッチスープレックスを開発して全日本で、猛威を振るっていた時
「これチキンウィングフェイスロックでも投げれるんじゃね?」
と思っていたら2年後に、タイガーマスクが実現してくれたので、何気に嬉しかったのを覚えています(笑)
プロレスファンあるあるですかね
本当にどうでも良い話でした。