プロレスの飛び技の場合は、使用する選手の身体能力によって当然ながら その高さにバラツキがありますが、それとは別に狙う箇所などの技の種類によって飛ぶ高さが違ったりしますね。
例を挙げるなら低空ドロップキック等が、それに当たりますが個人的には低空の技は余り好きではありません。
実際の効果はさておき 低空で飛ぶと見た目的には、どうしても見劣りしますからね。
低空式で好きなのは、武藤敬司の低く速く遠く飛ぶ ムーンサルトプレスくらい・・・でした。
・・・だったんですけど、ここ数年で低空式で好きな技が一つ増えました。 それがHAYATAの必殺技であるヘデックです。
HAYATAの試合は、NOAHに参戦する様になってから初めて観ましたが、初ヘデックを観た時にはビビりました。
何だ この凄くてカッコイイ技は!?
ヘデックは片膝立ちの低い姿勢の相手に、フランケンシュタイナーの要領で飛びつき 真横に捻る形で相手を脳天からマットに突き刺す技なんですが、低空で飛びついてこんなに カッコイイ技を初めて観ました。
特に2019年に田中稔からGHCJr.ヘビー級を奪取した時のヘデックが、個人的なベストヘデックで、突き刺さり方がとにかく物凄かったので、今でも強烈に印象に残っています。
田中の受けが素晴らしかったと言うのも有るのかも知れませんが、ウラカンラナに等しい近年のフランケンシュタイナーよりも 余程エゲツナイ角度で相手がマットに突き刺さるので、説得力は抜群。
時折見せるサドンインパクトからのコンボも そこに必然性が有るのでやはり説得力抜群です。
低空式だからこそ、マットまでの落差が少ない事で、より危険な角度で突き刺さる事に繋がる訳ですが、観た目が派手な高角度な技が必ずしも優れている訳では無いのですね。
2022年の新日本プロレスとの対抗戦でも、HAYATAのヘデックを観れる事を期待していましたが、この時は受けた外道が、ヘデック初体験だった為か・・・いつもに比べてイマイチな角度だったのが残念でした。
受けの天才の外道と言えども、初めて食らう一風変わった技をパーフェクトに受けきるのは難しかった・・・と言う事でしょうか?
プロレスって難しいですね。
ここまでは、低空式で決めるヘデックのカッコ良さを中心に語って来ましたが、時と場合によっては高角度で決める事もあります。
パワーボム等をフランケンシュタイナーやウラカンラナで切り返す場面は、良く見られるシーンですがHAYATAは、鈴木鼓太郎との一戦でタイガードライバーを何とヘデックで切り返した事があります。
これがまた物凄い角度で、鼓太郎はマットに突き刺さってしまい逆転負けを喫してしまったのですが、ヘデックって こんな高角度で見事に決まるんですね。
高角度でも低空でも 意外と綺麗に決める事の出来るヘデック 恐るべしです。