藤波辰爾が会見を開き、昨年9月にTMURAを撃破し獲得した「HEAT-UPユニバーサル王座」と「PWL世界王座」のシングル2冠の返上を発表しました。
これは・・・何と言うか残念ですね
藤波の王座獲得は、1998年のIWGPヘビー級以来23年振りでしたが、12月にはTAMURAのリマッチも退け初防衛にも成功しており ”炎の飛龍”はまだまだ健在だと言う事を証明してくれている様で、嬉しかったのですが・・・
藤波は、返上の理由として
「後ろ向きな返上ではなくて、自分が今このベルトに物凄く息を吹き込んだって言うか、魂を吹き込んだって言うかこれだけの愛着のあるベルトを、また皆さんで争ってもらう。要するに発展的な部分。」
長かったので、かなり簡略しましたが要点は、こんな感じの説明をしていました。
息を吹き込んだと言っているように、かつてIWGPヘビー級やNWA世界ヘビー級も巻いた事のある日本プロレス界のレジェンド中のレジェンド·藤波も巻いたヒートアップのベルトと言うだけで、ハクが付いたのは間違いないのですが、問題はここで返上すべきだったのか?と言う事なんですよね。
「これから若い選手が僕が返上したこの2本のベルトを、僕の魂の入ったこのベルトを、どう言う風に争って行くかそっちの方に僕は賭けてみたいなぁって思う。」
と藤波は語っていますが、やはり他団体の王座を獲って 突然の返上は疑問です。
タイトルマッチを闘い ベルトを獲ったのならしかるべき形で、王座を団体に返却…次の選手の渡すのが、チャンピオンの務めだと思います。
「しかるべき形で」と言うのは、勿論これからも防衛戦を行い、挑戦者に敗れるまで闘い続ける事。 リングの上でベルトの移動があってこそ、初めて意味のある物だと思います。
70歳を目前に控えた藤波にとって、防衛戦の連続は過酷な物かも知れませんが、一度王者になった以上は、怪我や病気ならしょうがないとしても それ意外の理由での王座返上は、一番嫌いな返却方法です。
藤波の魂のこもったベルトを若い選手たちが懸けて闘うのも良いかも知れませんが、やはり若い選手たちが偉大な藤波を乗り越えてこそ 本当の価値があるのではないでしょうか?
ヒートアップ代表でもあるTAMURAもこれを承諾した以上は、返上と言う事は決定事項ですが、こういう形になった以上は若い選手たちが一丸となって 王座をの価値を高めていって欲しいと思います。
次期王座決定戦はドラディション代表決定戦として長井満也とLEONAが対戦。
ヒートアップ代表決定戦としてTAMURAと兼平大介が対戦。
この勝者同士が2月3日の「旗揚げ9周年記念興行」北沢タウンホール大会で対戦し、新たな2冠王者となります。
藤波の魂がこもったベルトを息子のLEONAが獲るなんて事になったら ドラマティックなんですが、ここはやはりヒートアップの選手が、何としても王座を獲らなければいけませんね。