12·15新日本プロレス 両国国技館で、ワールドタッグリーグと共に開催された ベスト·オブ·ザスーパーJr.が遂に、ファイナルを迎えました。
決勝に駒を進めたのは、スランプから脱出の糸口を掴み、連敗からの連勝で大爆発したYOHと、新日本Jr.の顔である高橋ヒロムでした。
いきなり結果から言うと、優勝の栄冠を掴んだのは高橋ヒロム。
2年連続3度目の優勝です。
3度の優勝は、獣神サンダー·ライガーや金本浩二に並び、2連覇は2003~4年のタイガーマスク以来の快挙で、名実共に今のヒロムは新日Jr.の顔であると言えます。
これで来年の東京ドームでの、エル·デスペラードへのIWGPJr.挑戦もほぼ確定と言えるでしょうが、ここから新たなヒロム時代を築く為の闘いが始まっていきます。
勝者のヒロムにスポットが当たるのは当然として、敗れたYOHも気迫と執念を押し出して、少し前の無気力なYOHとは、別人かと思える位の熱い戦いを見せてくれました。
38分を超える激闘は、このリーグ戦でフォールを幾つも奪ってきたYOHのファイブスタークラッチすら 決め手にはならず、ヒロムのTIME BOMBもカウント2で返す一進一退の攻防。
何度も技の読み合いが続く中、最後はヒロムの奥の手、TIME BOMBⅡで熱戦に終止符が打たれました。
これだけの闘いが出来るのなら、YOHはもう大丈夫でしょう。 今回は結果には結び付きませんでしたが、今後必ず結果は付いてくる筈です。
「SHOを黙らせるのはYOHの役目」
試合後にヒロムが言った言葉ですが、当面はこのリーグ戦を散々かき回して、決勝の舞台までも台無しにしようとしたSHOとの闘いに、再び突入していく事になると思います。
SHOとの抗争にケリが着いたら、今度はIWGPの舞台で、ヒロムとYOHの試合が行われるかも知れませんね。
そして最後にヒロムがぶち上げたのは、団体旗揚げ50周年イヤーの「ジュニアオールスターリーグ戦」の開催。
「BOSJ、J-CUPとは別に、50周年に相応しいジュニアの祭典、オールスターリーグ戦とかやってほしいですね。色んな団体から本当に強い選手だけを集めてやりたい。 俺は他団体にも興味ある選手いますし。もちろんそれができる時にはドラゴン・リーにも来てほしいです」
もし これが実現するとなれば物凄く楽しみな話です。
NOAHとも開戦する事だし、新日本が本気で各団体に声をかければ、90年代の頃のような大きなJr.の大会を再び開催出来るかもしれません。
オカダ・カズチカも去年から、オールスター開催を提言していましたが、落ち込むプロレス界の活性化には、またとない起爆剤になる筈。
新日本Jr.は、覇者のヒロムや王者のデスペラードを中心に、SHOやYOHに石森……とタレントは揃っています。
現に今回のリーグ戦は、どの試合も熱いものだったので、このスーパーJr.の熱さをもっと拡大させて オールスターと言う形で日本マット界全体に、広がるとなれば間違いなく日本のプロレスは盛り上がります。
来年以降の新日Jr.
そして日本のプロレスは、今年よりも更に大きな盛り上りを見せるかも知れません。