潮崎豪の使うラリアットの名称。
師匠である小橋建太の欠場後に、小橋の技を幾つか 意識して使うようになったのだが…正確には若手の頃から小橋を間近で観てきたからこそ、元々小橋の遺伝子が潮崎の中には有ったのでしょう。
その内の一つがラリアットで、使い始めこそ師匠の物真似のイメージが抜けずに、批判もありましたが、今では完全に自分の物となっています。
小橋の剛腕ラリアットに対して、潮崎の場合は本人の名前とかけ豪腕ラリアットとなる。
ショートレンジ式、ランニング式、カウンター式と本家の様に、その場の状況に応じて使い分けており、海外遠征から帰国後は、ゴーフラッシャーと並ぶ潮崎の必殺技となっています。
潮崎は、小橋の様なゴツい体でも無ければ、小橋ほどの豪腕でもありません。
そこが潮崎のラリアット継承に、疑問符がついた理由だと思いますが、それでも潮崎の豪腕ラリアットの迫力は物凄く、あの迫力は日頃の練習量の賜物なのだろうと納得してしまいます。
森嶋猛や諏訪魔の巨体を吹き飛ばし、高山善廣や藤田和之と言った大物からも豪腕ラリアットでフォールを奪っている様に、迫力だけでなくその破壊力も立証済み。
潮崎豪は、日本マット界が誇るラリアッターの一人と言えるでしょう。
NOAHの選手が、どうしても三沢光晴の色を強く残してしまうのは、しょうがない事だと思いますが、潮崎の様に小橋建太を自分なりに出してくるのも良いと思います。
三沢同様に、小橋もまたNOAHの象徴だった一人で、小橋の絶対王者時代の戦いの上に、現在の選手たちが居るのですから。
潮崎の振るう右腕には、きっと引退してしまった小橋への想いも込められているのでしょう。