永田裕志が、第一線を退いてから久しいです。
永田が最前線で、エースとして活躍していたのは2001~2007年位でしょうか。
現在の新日本のプロレスは、ヘビー級の闘いでも終盤の攻防にもなるとスピーディーで、手に汗を握る必殺技の切り返しの応酬が主流となっています。
こう言う流れは、面白いし好きだけど ふと暗黒期の頃の試合を観たくなる時があります。
見返してみると 今みたいな切り返しばっかりの展開ではなく格闘技全盛だった事もあり リアルを意識したプロレスでもありました。
その中で思うのは、当時第一線を走っていた永田裕志のバランスの良さ。
打って良し
投げて良し
極めて良し
ここまで 全てを兼ね備えたレスラーもなかなか居ません。
現在のトップレスラー達と比べても総合力では、永田が勝っているんじゃないでしょうか。
もしオカダ・カズチカや内藤哲也が、30代の頃の永田と戦ったら 勝敗は別にしても その懐の広さには、驚くと思います。
ヤングライオン時代から Uインターを相手に、互角以上に渡り合っていたのだから やはりそのポテンシャルは、高かったのでしょう。
海外遠征に行く前の当時の期待度の高さは、凄かったのを覚えています。
永田の全盛期が、ドン・フライやマーク・コールマンと言った実績を持つ格闘家達が、新日本に頻繁に参戦していた時代なので、それに最も対応できるスタイルの永田が、新日本のエースとなったのも必然だったと思います。
まぁ そのせいで格闘技に、最も煽りを受けたのが永田でもあるんですが。
当時は相当 叩かれました
一級戦犯だのなんだのって。
でも そこで腐らずに、吹っ切れた様に毎日戦い続けたのが凄い所で、そう言うメンタルの強さも含めてのバランスよ良さです。
しまいにゃあ白目式腕固めまで開発して 完全に殺気立つ=白目を剥く と言う良く分からない開眼を果たし レパートリーに加えているのだから やっぱり凄い。
ミルコ・クロコップに瞬殺された直後に「良いんだね?殺っちゃって」と健介に凄む永田は、やっぱり凄い。
総合力では、今もなお高い位置で安定してるので、安定感はやはり抜群
ストロングスタイルの体現者としても ネタ要因としてもオールマイティという話です。
今からでも良いので もう一度IWGP戦線に戻ってきて欲しいですね。
ただ一つ残念なのは
技術があるのに
誰にでも対応出来るのに
良い試合が出来るに
余り ルックスがよろしくない事。
プロレスも一応客商売なんで、多少の見た目は影響してきますからね~
昔、丸藤とKENTAは、身長があと10センチ高ければ・・・なんて言われてましたが、永田はもう少しルックスが良ければ・・・ です
華の無さは、天性の物なのでどうしょうもないですが、本当に永田がもう少しイケメンなら 間違いなく大エースになっていたと思います。