新日本プロレス Jr.の祭典ベスト·オブ·ザスーパーJr.も初日を終えて、当然ながら勝者と敗者が居る訳ですが、単純な勝ち負け以上に明確な差がついたと思う部分がありました。
それが、袂をわかった元ロッポンギ3KのSHOとYOHです。
覇気の無いYOHに対して、SHOが一方的な裏切りのショックアローでYOHを切り捨て「引退しろや!」の痛烈な言葉と供に3Kは解散。
直後のメットライフドームでの一騎討ちでもSHOの完勝。
この時点では勢いからして、二人の間には大きな差が出来ていました。
その状況で迎えたスーパーJr.では、これまで姿を消していた失意のYOHが、帰ってきて いきなり高橋ヒロムとの対戦です。
試合結果だけで言えば、YOHが僅か3分55秒で敗北です。
しかし この日のYOHは明らかに違いました。
今まではクールで、どこか本気が見えない部分がありましたが、この日は気迫を全面に押し出して、とにかく攻めて攻めて攻めまくりました。
結果的に丸め込まれて 黒星スタートとなってしまったYOHですが、相手のヒロムもYOHの変わりっぷりに絶賛。
ヒロムのみならず、YOHの変貌は観ている人間全てに伝わったと思います。
一方のSHOは、いきなりIWGPJr.ヘビー級王者のエル·デスペラードと対戦。
途中までは、SHOの信条としていた真っ向勝負で、正しく激闘と言える戦いでしたが、ディック東郷と高橋裕二郎が入ってきた辺りから雲行きが怪しくなってきました。
おいおい Jr.の大会にまで出てくるのかよ…
更にはEVILまで登場
Jr.の大会にボスのEVILまで出てくるってどうなん!?
SHOは最近のお決まりのスパナ攻撃まで繰り出すし、これがヒールファイトと言われればそれまでですが、スーパーJr.に関してはこんな試合を観たかった訳じゃ無いんです。
反則もそうですが、Jr.ヘビー級最強を決める戦いなんだから、まずヘビー級は引っ込んでろよ!と言うのが正直な感想。
結局 東郷のスポイラーズチョーカーからSHOが、必殺のショックアローを決めて まんまと白星を勝ち取りました。
初日の結果だけ観れば
SHOは勝ち YOHは負けた
現在の両者の勢いが、そのまま星に結び付いた形になります。
しかし明らかに違います。
YOHの敗戦は、今後に希望を見いだせる戦いだったし、近いうちに必ず結果もついてくると…そう思わせる物でした。
対してSHOは勝つには勝ったけど、これで良いの?と言う感じ
3Kを解散してケイオスを辞めてまで、やりたかった事は、こう言う事なんだろうか?
あれでは小型EVILにしか見えないのが、何とも悲しいです。
勿論SHOにはSHOなりの考えがあって、あそこに行き着いたんでしょうが、このままでは近い将来に、YOHと立場が完全逆転すると思います。
ヒールの道を極める覚悟だと言うのなら、それもアリなんでしょうが、メインに組まれる試合としては、ガッカリ感は半端ないです。
期待を抱かせたYOH
不満を抱かせたSHO
リーグ戦はまだ始まったばかりですが、試合結果とは裏腹に、明暗がくっきり別れた元3Kでした。