ヒロ斉藤のセントーン

プロレスラーには当然の事ながら、チャンピオンクラスの選手も居れば、いわゆいわゆるジョバーとも呼ばれる中堅選手、あるいは前座選手など・・・色々な格の選手が存在します。

シングル戦線では余り活躍出来ずとも、タッグマッチや軍団の一員となると、決してトップ選手では無いのに、大きな役割を果たす選手もいます。

その代表格がヒロ斉藤。

 

ヒロのキャリアの中で主な実績は、新日本プロレスではIWGPタッグ

全日本プロレスでは、初代世界ジュニアヘビー級にも輝いていますが、ヘビー級転向後はシングルでの実績には恵まれなかったヒロもレイジングスタッフやNWO-JAPAN T2000など多くのユニットに在籍していて、どこの場所に行っても そのプロレスの巧さで、チームが試合の主導権を握るのに大いに貢献していました。

 

単純に試合の組み立てが巧い事も有るし、何と言ってもヒロが試合を組み立てるのに欠かせないのが、得意技のセントーン。

これがタッグマッチとなると、選手権の無い時でも絶妙のタイミングで飛び出して来て、倒れている相手に対して どさくさ紛れに、セントーンをかましていく姿は良く見られました。

そう ヒロのセントーンはタッグマッチに置ける乱戦でこそ、最も効果を発揮していたと思います。

 

繋ぎ技としても使用しますが、セントーンはヒロの必殺技でも有るのでやはり威力は抜群。 加えてあの体型なんで他の選手のセントーンよりも安定感が有ると言うか、見ただけで「あれはキツイ」と思わせる辺りが、日本人屈指のセントーンの使い手たる所以でしょうね。

何気にセントーンしてるヒロの姿も可愛かったりします(笑)

 

技の出しやすさや使い勝手は抜群な上に、仲間の波状攻撃のタイミングにあわせて何発も打って来るんだから、このヒロのアシストがチームの勝利に結びついているのは、言うまでも有りません。

ヒロと同じチームに在籍している期間の多かった あの蝶野正洋をして「チームにヒロさんは絶対に必要」と言わしめているのだから、ヒロ斉藤のプロレスの巧さと絶妙なセントーンの必要さは、観ている人間以上に同じチームの人間こそ、肌で感じていたと言う事なんでしょうね。

 

ちなみにヒロがレイジングスタッフだった頃、まだ白かった頃の蝶野とシングルをやってラフファイト中心で闘っていた物の、特に目立った反則もせずにセントーン連発で、普通に蝶野に勝ってしまったのは驚きでした。

でもヒロ斉藤のセントーンが一番輝くのは、やはり多人数のタッグマッチだと思います。

 

試合中に蝶野や天山が「ヒロさん セントーンやって!」と言わんばかりに、倒した相手の両足を掴んだ所で、ヒョこっと出て来て喰らわすセントーンが大好きでした。

試合後に蝶野や天山が相手をリンチしている時に、ヒョこっと出て来て喰らわすセントーン大好きでした。

 

要するに、ヒロ斉藤のセントーンが大好きだって事です。