新日本プロレスの木谷高明オーナーが、現在の新日本について危機感を募らせていると言います。
それもその筈 メットライフドーム大会2連戦は、初日が2095人、2日目が2780人だったので、会社の想定よりも遥かに下回る動員数だったのです。
現在はコロナ禍の中で、政府の要請によりビックイベントは観客の収容数も上限5000人とされているので、普段よりも少ないのはしょうがないのですが、それにしても上限数にまで達しなかったのは、業界の盟主としては痛い所。
これを受けて木谷オーナーは「謙虚に受け止めて、反省しないといけない部分はある」とコメント。
このコロナ禍で、プロレスを観に行きたいけど躊躇してる人は、沢山居るでしょう。
少し離れてる間に、プロレス熱が覚めてしまった人も居ると思います。
それは全てしょうがない事だと思いますが、そんな人達をいかに繋ぎ止めるか?いかにプロレスファンに戻らせるかが、興業会社としての手腕ではあります。
最悪 命に関わる問題だけに、会場に来れない人や来なくなった人に、再び会場に来て貰うのは、そんな簡単な問題では無いと思いますが、オーナーが危機感を露にした今 新日本は改めて戦略を練り直す必要があります。
まずは木谷オーナーが言う様に、興業のボリューアップですね。
決して安くないチケット代で5試合と言うのは、やはり物足りないです。
コンパクトにまとまってて良いと言う意見もあるかも知れませんが、抱える選手の多い新日本では、どうしても出れない選手が結構な数になります。
8人タッグなどの多人数タッグを増やせば、ある程度は解消出来るかも知れませんが、ビックマッチになるとテーマの無い多人数タッグをポンポン入れる訳にはいきませんから、やはり試合数の増加が望ましいでしょう。
試合数が少ないのは、控え室が密になるのを防ぐ為らしいので、その辺については何らかの対策は必要になってきますが…
お客さんに来て貰うには、一度来たお客さんに満足して帰って貰う事は重要になってくるので、最近の新日本のバットエンディングの連発は、どうしても後味の悪さを残すので、マイナスに働いてるのは間違いないと思います。
最近の新日本は、特にEVIL絡みですが多人数の乱入や介入が多過ぎるのも不評を買っている原因のひとつですね。
乱入・介入はヒールの常套手段なので行為自体の否定はしませんが、対戦相手同士の真っ向勝負を望む多くのファンからすれば、当たり前の様に毎回のようにやられては、ゲンナリしてくるのも当然。
そして試合でもフラストレーションが溜まるのに、試合後にまでフラストレーションが溜まってしまえば、ファンの不満が爆発するのも当然です。
内藤哲也の悲願のデ·ハポン締めをKENTAが背後から妨害。
棚橋弘至に初勝利をあげた鷹木信悟をEVILが闇討ち。
この2年の東京ドームだけで見ても これだけハッピーな空気をぶち壊してバットな空気で終わらせた事があります。
見ている人によっては、誰が勝つか負けるかでハッピーの基準は変わってくると思うし、ハッピーに終わる事だけがプロレスじゃないって事は重々承知していますが…たまになら まだしも試合後の余韻をぶち壊すやり方は連発すべきでは有りません。
こんな時期に感染のリスクを侵して 高いチケットを払って観に来てくれているお客さんには、満足して帰って貰うのが一番じゃないでしょうか?
ドームクラスのビックマッチとなれば、尚更です。
乱入・介入もプロレス
試合後の襲撃や闇打ちもプロレス
しかし非日常を提供して、観ている人にリアルを生きていく力を与える事が、プロレスの力な筈です。 それなのにフラストレーションを溜めるプロレスばかりを見せていては、益々新日本からファンは離れて行くのも当然。
業界の盟主と言われている新日本でも このままでは少しずつ勢いを取り戻しつつあるNOAHに再び抜かれてしまいます。
切磋琢磨する事は良い事ですが、このままでは再び新日本が暗黒期を迎えてしまう事になるかも知れません。
そうなる前に、木谷オーナーが感じている危機感を払拭する為に、新日本の上層部やマッチメイカーらは、何らかの対策なり改善をする必要があります。
手遅れになる前に、新日本には是非一考して頂きたいです