新日本プロレス5月3日の福岡大会で、行われたNEVER無差別級選手権。
王者・棚橋弘至vsジェイ・ホワイトの一戦
皆さんはこの試合を見ていて どう思ったでしょうか?
ここ数年は不調が目立っていた棚橋ですが、この日は身体も仕上げて来ていたし、動きも悪くなかったと思います。
何より あのジェイをもう一歩まで追い詰め 勝利は目前と言う所まで来ていたのですが、気が付いてみたら勝利したのは、一瞬の隙を突いてブレイドランナーを炸裂させたジェイの方でした。
39分にも及ぶ激闘でしたが、ジェイは巧かった
そして やはり強かった・・・と言う印象。
途中 外道の介入も有りましたが、それは毎度の事だし棚橋にしても そんな事は百も承知だったでしょう。
ただそれを差し引いてもジェイは、インサイドワークと勝負所で一気にたたみかけるチェンジオブペースが抜群なんですよね。
単純な強さは感じさせないけど、メチャクチャ強い
ジェイは、そんなレスラーです。
そして この日ジェイは、新王者となった事で
IWGPヘビー級
WGPインターコンチネンタル
IWGP USヘビー級
NEVER無差別級
新日本の管理する4大タイトル全てを手にした事になります。
これは今まで誰も成し得なかった偉業です。
しかも全て初挑戦で奪取と言うのが、これまた凄い事。
普通ジェイ程の格を持ったIWGPレベルの選手なら、NEVERには目を向けないと言うか挑戦する事も無いんですが、一線からやや下がった棚橋がNEVER王者になると同時に、巧い具合に棚橋に絡んで行き 挑戦権をまんまと得ると こうしてベルトを実際に強奪してしまうのだから ジェイは本当に抜け目ないと言うか嗅覚に優れていると思います。
これでジェイは、間違い無く新日本の歴史に名を残す事になりました。
IWGPヘビー級とインターコンチネンタルが、統合された現在では四冠達成をする事の出来る選手は、もはや限られていますが、こうなってくるとジェイが最終的に狙うのは、新設されたIWGP世界ヘビー級の奪取でしょう
ジェイがどのタイミングで、IWGP世界ヘビーに狙いを定めて来るかは分かりませんが、今のオスプレイとジェイのタイトル戦が、もし実現となったら ワクワクしますね。
一方で、NEVER王者になりながら一度の防衛は果たした物の これと言った物を残せずに王座陥落となった棚橋は、今後どこへ向かうのか?
そこも気になる部分ではあります。
何にせよ 新日本生え抜きの外国人と言っても良いジェイが、ここまでの実績を残しているのは、今後留学生として来日するであろう外国人達にとっても目標と言うか、良い刺激になると思います。
今まで誰も成し得なかった四冠制覇を果たしたジェイは、近い内に五冠制覇に向けて動き出すと思われます。
本人がそこを意識するかどうかは分かりませんが、ジェイのポジションならばIWGP世界ヘビー級挑戦が、いつ周って来てもおかしくないので、そうなればおのずと五冠達成の機運も高まって来ると思います。