海外遠征に行っている若手が、長い海外修行から凱旋した時には、その成長具合が楽しみな訳ですが、それと同時に、どんな必殺技を身に付けて帰ってきたのか?って部分は、どの選手にも共通して気になる所ではありますよね。
そんな期待を一身に2005年10月に、一人のヤングライオンだった男が、日本に帰ってきました。
その選手は端正な顔立ちで、若いながらも技巧派であり、キャリア僅か2年程で、何とあの獣神サンダー・ライガーからドロップキックで、フォールを奪った事もあります。
ヤングライオン杯も優勝して 若手時代から大きな期待を寄せられていた その選手の名前は、田口隆祐です。
今では、すっかりイロモノになっちゃった田口ですが、昔は期待の若手でした(今では想像もつかないですけどね。)
海外から帰って来た田口は、ファンキーな姿に変貌しており 以前とは一風変わった風貌に。
そして若手時代は、ジャーマンスープレックスをフィニッシュにする事が多かったのですが、海外修業を経て習得して来た必殺技が、どどん
もう名前からして変な名前ですが、タイガースープレックスの体勢から相手を仰け反らせる様に抱えあげると そのまま開脚しながらうつ伏せに顔面から叩きつける変形のフェイスバスター。
まずタイガースープレックスの体勢で持ち上げた時点で、何故か相手が両足を折り曲げ 田口の腰に引っ掛けると言う謎の動作が生じます。
いくら仰け反る様に持ち上げたと言っても 普通はこんな動きになりません。
こんな事をいちいち突っ込んでたらプロレス技は、成立しないかも知れませんが、他の技では掛けられた側がこんな動きになりませんからね。
なぜか土井成樹のマスキュラーボムも この動作が入りますが、恐らくこれらの技は巧く相手の身体をコントロールする技術をつかっているか、もしくは不思議な力が働くんでしょう(笑)
こう思わないとやってられないので、こう思う事にします!!
相手の足が曲がる動作はさておき、マットにうつ伏せに叩きつけた後に、バウンドした勢いで、空中で相手の身体が反転して仰向けにマットに落ちると言うフォールに行く田口に取っては、とても都合の良い体勢になる便利な技でも有ります。
これもきっと田口が巧みに相手の身体をコントロールしているか、不思議な力が働いているからだと思います。
もう そう思う事にしました。
この技名に関しては、田口が通っている「どんぶり どどん」という店が元ネタだそうですが、落とす時のイメージが”どどん”だから 贔屓にしている店名から拝借したのでしょうね。
当初は一撃必殺だったどどんですが、いまや様々な派生技が考案されたせいか通常のどどんで、勝負が決まる事は明らかな格下を除けば もはやありません。
ファンキーな姿と仕草になって凱旋したとは言え 思えば「どどん」という微妙なネーミングを付けた辺りから 既に田口監督の片鱗を覗かせていたのでしょうか?
はじめて技名を見た時の第一印象は
「何だよ!どどんって!!」でしたから。