橋本真也の垂直落下式DDT

破壊王・橋本真也の得意技と言えばDDT

凱旋帰国時から使用してきたDDTは、橋本がキャリアを重ねるにつれて そのバリエーションを徐々に、増やしていきます。

その時代ごとに、橋本のメインフィニッシュは変わっていきましたが、橋本自身がベストオブフィニッシュと称する技が、垂直落下式DDTでした。

 

自信家の橋本が、言うだけあって文字通りの一撃必殺の破壊力を誇っており 数あるDDTの中でも橋本真也を象徴する最高ランクの技でもありました。

実際の威力は食らった本人しか分かりませんが、少なくとも見た目の説得力では、プロレス界でも群を抜いていたんじゃないでしょうか。

どんなに苦戦していても「これさえ決まれば逆転出来る!」そう思わせた時点で、正真正銘の必殺技だったと思います。

 

橋本のあの体型に妙にマッチしていたと言うか、あの体型だからこそ抜群の説得力を生みだしたのでしょう。

あの高田延彦にも強引に、垂直落下式DDTを喰らわせた時は、興奮ものでしたが、持ち上げられた高田の足がピンと伸びずに、綺麗な受けでは無かった事が、リアリティがあってまた良かったです。

 

歴史上 橋本の垂直落下式DDTをカウント2でハネ返されたのは、1996年の日米トーナメントで対戦したロードスティーブン・リーガルのたった一度だけなのですが、これが微妙に謎で、新日本では決してトップクラスでも無かったリーガルが何故 垂直落下式DDTを返す事が出来たのか・・・

まあ きっと色々ありますね

勘違いとか・・・

いや 単にリーガルが、強かったからと言う事に、しておきましょう。

 

ZERO-ONEの旗揚げ戦では、橋本は三沢光晴や秋山準とも対戦していますが、四天王プロレスで世界で最も過酷な攻防をしてきた彼らに、垂直落下式DDTが炸裂していたらどうなっていたのか・・・?

あの三沢をも一撃でKOするのか?

これを受けてもゾンビの様に立ちあがってくるのか?

 

当時は大いに、妄想したもんですね。

それほど様々な妄想を掻き立てる 幻想をもった必殺技だと言う事です。

 

垂直落下式DDTと言う名称ですが、ぶっちゃけて言うと単なる垂直落下式ブレーンバスターです。

「足のステップがDDTだから垂直落下式DDT!」と言うのが、橋本の言い分らしいのですが、まあ言ったもん勝ちのプロレス界なんで、この技の名称は間違いなく垂直落下式DDTです(笑)

それでも一部メディアには、なかなか浸透しなくて いつまで経っても垂直落下式ブレーンバスターと呼ばれていましたけどね。

 

冬木スペシャルの事は、ストレッチプラムとは誰も言わなかったのに・・・