最近の新日本プロレスは、少々反則絡みの決着も多く 後味の悪さを残して会場を後にするお客さんも多かったと思います。
その代表例が、EVIL絡みのニュージャパンカップや 内藤哲也や高橋ヒロムとの2冠戦でしょう。
またかと思う位に、選手と衝突してあっさり失神するレフェリー
その間に、バレットクラブのメンバーの介入や凶器攻撃 無慈悲な金的で、やりたい放題やってからの必殺のEVILで、フォール勝ちと言うパターンが多かっただけに、この時期は本当にフラストレーションが溜まっていたと思います。
この一連の反則攻撃は、全てレフェリー不在の時間を狙うか、もしくはセコンドがレフェリーを引き付けている間に、反則を行なうと言うやり方です。
こんなやり方が続いている内に、一部のファンからは「プロレスにもビデオ判定が必要だ!」との声も上がりました。
まぁ確かに、ビデオ判定なら反則をした事実は、映像で残ってるので選手から抗議があればレフェリーが復帰すると同時に、ビデオ判定タイムを設ける事で公平性は保てます。
普通のスポーツならば それでもアリでしょう。
しかしです
そんなプロレス楽しいですか!?と思いますね。
ビデオ判定まで用いて 厳格なレフェリングをすれば恐らくヒールの反則行為も減るでしょうし、ヒールが勝つ事も少なくなってハッピーエンドも多くなるかもしれません。
でも!!
プロレスの面白い部分でもある曖昧な部分
わざとらしい位に、見ていないレフェリー
反則や介入による悪役の見せ場
ヒール殺法から逆転するベビーフェイス
バットエンドがあってこそのハッピーエンド
これらの要素を極力排除したプロレスが、果たして面白いのかどうか?
面白くないと思います。
プロレスには昭和の時代から 絶対的なヒーローであるアントニオ猪木や力道山が居て 対角線には悪役が居たからこそ盛り上がっていた部分は、確実に有ります。
ヒール殺法を切り抜けて勝利するヒーローが居たからこそ 大きな盛り上がりを見せていたし 仮に負け試合になったとしても次戦で、リベンジを果たすからこそ更なる大爆発が起こっていたのです。
そんな要素が有るにも関わらず ヒールを抑えつけるやり方をしてしまっては、明らかにプロレスの面白さを半減しているとしか思えません。
そこまで公正公平で厳格な試合を求めるのは、プロレスを楽しめていない様な気がします。
仮にビデオ判定をやるとして そのタイミングですが、試合中にやるにせよ試合後にせよ間延びしてしまって テンポ的にも余り良いとは思えません。
一度降した裁定が覆るのもどうかと思うし、そこはレフェリーのブラインドをついたヒールレスラーの巧さって事で、納得するのが良いんじゃないでしょうか。
まぁ最近のレフェリー失神は、頻度が高すぎてやりすぎな気もしますが、程々にやってくれれば あれはあれで良いと思います。
すぐに失神して数分間 復活できないレフェリーが弱すぎると言うのは、100㎏越えた大男に一般人が激突されたのだから、しょうがないと納得しましょう(笑)。
・・・と言う訳で、プロレスにビデオ判定は、必要ないと思います。
その時は悔しいかも知れませんが、理不尽な展開を楽しむのもプロレスですから。