高橋ヒロム「IWGPJr.のベルトと一緒に旅をして行く」

2016年の新日本Jr.は、勿論他の選手ありきですが、KUSHIDAがエースとして新日本Jr.のレベルを上げ、ヘビー級に負けまいと必死に価値を高めて来た時代でした。

そんな中 一時帰国を挟み 絶大な期待を受けながら2016年末に凱旋して来た高橋ヒロム。

 

この2人が翌年2017年の1.4東京ドームで、KUSHIDAの持つIWGPJr.ヘビー級を賭けて対戦するのは、ごくごく自然な流れでした。

この時のKUSHIDAは、新日本Jr.を支える絶対的エースでしたが、ヒロムの期待値はこれを遥かに、上回っていた様に感じだったと思います。

 

もちろん新日本ファンは、外様ながらもKUSHDAの事を信頼していたしKUSHIDAがエースであり 新日本Jr.の顔で有った事に、異論のある人も居なかったでしょう。

ただ その信頼感を凌駕する程、ヒロムが一時帰国で見せたドラゴン・リーとの闘いは凄まじく とてつもない期待感が生まれたと言うだけの話です。

 

今まで新日Jr.を守って来たKUSHIDA

これから新日Jr.を守っていくヒロム

両者の一騎打ちは、お互いの意地とプライドをかけた激しい物となり 最終的にはヒロムが必殺のタイムボムで、KUSHIDAを破り初挑戦にしてIWGPJr.ヘビー級を奪取し 新時代を手繰り寄せる事に成功しました。

 

敗れたKUSHIDAも素晴らしかったのですが、それ以上にこれからの新日Jr.を支えて行くであろう新王者の誕生に、東京ドームは大歓声で祝福を送ります。

そして新たな時代の幕開けに、ヒロムが残した言葉も印象的でした。

 

「夢にまでみた瞬間だ。俺は本当に幸せ者だ。IWGPJr.のベルトと一緒に旅をして行く」

 

IWGPJr.と一緒に旅をして行くと言う この言葉にヒロムに並々ならぬ決意を感じます。

多くの選手が退団したり ヘビー級に転向していき Jr.の選手層の手薄さが、一つの問題となっていた時期だけに、ヒロムの言葉は新日Jr.の光でもあったと思います。

 

自分のキャリアをかけて IWGPJr.のベルトと供に、旅をすると言う言葉は、紛れも無くこれからの新日Jr.は「俺が引っ張っていく」と言う意思表示に他なりません。

その言葉通り 自分の身体も省みない激しい闘いの連続で、ヒロムはIWGPJr.のベルトに新しい歴史を重ねて行き そして これからも価値を高めて行ってくれる事でしょう。

 

あの時から4年弱の月日が流れましたが、まだまだヒロムの旅は始まったばかりです。