2016年のG1クライマックス開幕戦でのオカダ・カズチカvs丸藤正道は、色んな意味で印象に残っています。
オカダは既に、プロレス界の顔と言ってもいい活躍をしていたし、一方の丸藤もNOAHの象徴なので、正真正銘の新日本とNOAHの頂上対決でした。
当時のオカダはIWGP王者でしたが、もしかしたら丸藤の王者喰いもあるのでは?と思っていたら、本当に予想通りになってしまいましたね。
フィニッシュのポールシフト式エメラルドフロウジョンも凄かったのですが、この試合でポイントになったのは、何と言っても丸藤の逆水平チョップでしょう。
丸藤と言えば華麗な技やトリッキーな動きが、印象的だと思いますが、丸藤の逆水平チョップってあんなに強烈でしたっけ?
天龍源一郎や小橋建太から続く旧・全日本からの伝統的な技でも 丸藤の逆水平チョップは、天龍のとも小橋のとも違いました。
棍棒を叩きつける様な天龍と小橋のチョップと大きく違うのは、丸藤のチョップはまるで鞭の様に、しなって打ち付けていくと言う事。
この表現が正しいかどうかは、分かりませんが丸藤のチョップがオカダに最もダメージを与えたのは、間違いありません。
丸藤のチョップの威力が、想定外だったのか、あのいつも強気のオカダが、物凄く痛そうな顔をして胸を押さえながら信じられない位に、弱々しい表情をしていました。
打撃に弱い?と言う弱点を露呈してしまい 試合その物は年間最高試合に選ばれましたが、IWGP王者としては汚点とも言えるような完敗だったと思います。
オカダの敗北は予想していましたが、あそこまで完璧にやられるとは思いもしませんでした。
この一戦を機に、丸藤の逆水平チョップは、脚光を浴びるようになり、ちゃっかり得意技を書いてある丸藤Tシャツにもチョップが、羅列されてました(笑)
それにしてもデビュー時から丸藤を見てましたが、こんなに強烈な打撃を打てる選手だとは思いませんでした。
丸藤って本当に、何でも出来るオールラウンダーですね。
この逆水平チョップを使う事で、丸藤のファイトに説得力が増した様な気がします。
ヘビー級としては小さい丸藤が、大きい選手と闘うにあたって この説得力というのは、大きなポイントですよね。