プロレスラーになる時、団体に入団する時に表現する言葉としては、どれが最も適切だと思うでしょうか?
最強レスラーと名高い ジャンボ鶴田がプロレス入りするに当たっての記者会見での挨拶は、賛否両論を巻き起こしました。
1984年のミュンヘンオリンピックのレスリング代表と言う輝かしい実績を引っ提げてプロレス界に鳴り物入りで、入ってきた鶴田ですが、鳴り物入りでの入団記者会見は、良く見る光景です。
そこで鶴田が発した挨拶が
「全日本プロレスに就職します。」
プロレス入りにするに当たっての挨拶としては、かなり異例な言い回しだと思います。
大抵の選手は「入団」と言う言葉を使いますが「就職」と言うと普通の就職活動に見えますね。
まぁ全日本プロレスも企業ですし れっきとした株式会社。
選手も給料を貰いながら仕事(試合)をしている以上は、確かにサラリーマンには違いないから「就職」と言うのも間違ってる訳では、無いんですけどね。
ただプレロスは、一般の仕事とは違って夢を売る特殊な職業なので「就職」と言う現実的な言葉は、似つかわしくないように思います。
鶴田は間違った事を言ってる訳では無いですが、個人的な感情としてそう思うだけです。
それまでのプロレス界では、他業種からの転向は、相撲出身者が圧倒的に多く アマレスから転向した人間は、ほとんど居ませんでした。
アマレスとプロレスでは、同じレスリングでも全くの別物ですが、アマからプロになるという事で、敢えてそういう言葉を使ったのかな?とも思いますが・・・
一昔前は、豪快で荒っぽい印象の有ったプロレスラーにしては、珍しく?常識人の鶴田らしい表現ではありましたけどね。
鶴田引退後の2004年に、後にネクスト・ジャンボと呼ばれる事になる諏訪魔が、入団記者会見で鶴田と同じ挨拶をしたのは、面白いなと思いました。
いつか大物ルーキーが再び 全日本プロレスに入団した時に、三度「全日本プロレスに就職します」と言う言葉を使って欲しいです。
もう全日本の伝統で良いんじゃないでしょうか?