ジョン・モクスリーvs内藤哲也
新日本とAEWの誇る人気選手による豪華カードが、唐突に電撃決定です。
新日本プロレスは1月13日の米国・サンノゼ大会で、モクスリーvs鷹木信悟のノーDQ戦を行いましたが、壮絶な乱戦の末にモクスリーが強烈なラリアートを叩き込んでから、最後はイス上への必殺デスライダーで粘る鷹木をネジ伏せて 見事に勝利を挙げました。
鷹木としては、2019年のG1クライマックス公式戦でも モクスリーに敗れているので悔しい連敗。
そして試合後のリング上で、マイクを手にしたモクスリーは
「谷から流れ出る空気の匂い、それは血を奪い唇を乾かす。ついに今、時が来た。2024年、たった一人の名前だけだ。俺の心に浮かぶレスラーの名は…ナイトー! 時は来た」
と現IWGP世界ヘビー級王者の内藤哲也に、まさかの宣戦布告。
これは少しばかり予想外な展開。
いずれモクスリーが内藤の名前を口にする事は、ある程度は予想の範囲内では有りましたが、それは「今」ではないと思っていましたから。
しかし この対戦要求を受け、新日本の対応は早く 4月12日の米国・シカゴ大会でのシングルマッチを発表。
唐突に決まった電撃決定
これは日米のファンが大喜びの刺激的なドリームカードですね。
刺激的なドリームカードには違いありませんが、実は両者は初対決ではなく、2019年のG1公式戦で対戦済み。
その時は、鷹木同様に内藤もモクスリーの前に敗れ去っているので、つまり同年のG1で、内藤と鷹木 L・I・Jの2人が揃って モクスリーに敗れ去った事になる訳で、これは個人としてもユニットとしても屈辱と言う他ない結果に終わっています。
「モクスリーにリベンジ」するという大きな目的が、内藤にはあるのですが、現在の内藤は、新日本の頂点の証であるIWGP世界ヘビー級王者。
おいそれと他団体の選手と簡単にマッチメイク出来る様な格の選手では有りません。
まぁチャンピオンだからこそ、モクスリーは内藤の名前を口にしたのでしょうし、チャンピオンだからこそ あの時の屈辱を払拭すべく内藤はこの挑戦を受けて立ったのでしょうね。
内藤vsモクスリーが、IWGP世界ヘビー級選手権になるかは、今の所はまだ分かりません。
内藤は2月にSANADAとの初防衛戦を控えているので、まずはそこをクリアしてからの話になるとは思いますが、是非ともモクスリー戦は、IWGP王座戦になって欲しいですね。
SANADAが王座奪還をするのが嫌と言ってる訳ではありませんが、せっかくIWGPの歴史を作り替えて「IWGP世界」となった王座なので、文字通りワールドクラスのモクスリーには、挑戦して欲しいと思います。
内藤は前回モクスリーに負けているから、リベンジを果たして防衛するのが使命となるので、絶対に敗けは許されない試合にはなりますが、内藤のことだから そんな状況をも楽しみそうではあるんですよね。
なんならSANADA戦の勝者が、モクスリーの挑戦を受ける形にしても良いんじゃないでしょうか?
内藤はリスクの中に身を置いてこそ輝く部分はあるので、見ている側としても今年の内藤哲也は、非常に期待値が高いといえると思います。