1月13日に行われた新日本プロレスの米国・サンノゼ大会では、オカダ・カズチカvsウィル・オスプレイの黄金カードが組まれ 激闘の末にオカダが勝ち名乗りを受けました。
この2人の関係は、オカダがイギリスでファイトするオスプレイを見つけ、そのポテンシャルと才能に惚れ込み、日本へ導いた事から始まったもの。
その後はCHAOSの同士として、まるで兄弟のように日本で同じ時間を過ごし オスプレイも着実に実績を積み重ねてきました。
やがてオスプレイもCHAOSを離れ、ユナイテッドエンパイアを立ち上げてからは、かつての弟分ではなく同格のライバルとして オカダとしのぎを削るようになり、これまで何度も激闘を繰り広げて来て、2022年にはプロレス大賞でベストバウトも獲得しています。
そんな二人の関係も一旦の終わりを告げたのは、昨年発表されたオスプレイのAEW移籍によるもの
これで全てが終わりという訳ではありませんが、2月をもって新日本でのラストマッチを終えるオスプレイは”新日本所属”としてのオカダとの一騎討ちは、これが最後になります。
最後の対決は、米国のファンを大熱狂させました。
オカダの掟破りのストームブレイカーからのレインメーカーを食らってもカウント2で返すオスプレイ
今度はオスプレイが、掟破りのレインメーカーからのストームブレイカーを放つも これもカウント2
異常なまでのタフさと高度な心理戦は、これまでになくハイレベルな闘い。
しかし最後は、オカダがドロップキックを反撃の起点に、旋回式変型エメラルドフロウジョン、ショートレンジラリアット3連発、ツームストーンパイルドライバーと大技を立て続けに発射。
最後は全霊の力を込めたレインメーカーで、ようやく激闘に終止符を打った。
最後の最後まで、目の離せない凄まじい試合でした。
試合後はこれまでの思いがこみ上げてきたのか、目に涙を浮かべながら抱き合って健闘を称え合った。
「これまでの8年間、楽しい時間だった、ありがとう。新日本プロレスに来たのは22歳の時で、まだ未熟な俺に新日本はたくさんの経験とチャンスを与えてくれた」
新日本に対しての感謝も述べたオスプレイの言葉は、建前ではなく本音でしょうね。
この8年間で、オスプレイは驚くくらいに大きく強く成長しました。
元々凄い選手ではありましたが
高橋ヒロム、リコシェ、飯伏幸太、鷹木信悟、内藤哲也、そしてオカダ
手の合うライバル達に恵まれた事で、オスプレイはベストバウトを連発して、世界クラスの選手にまで駆け上がりました。
逆にオスプレイが新日本にもたらした物もとてつもなく大きい物だったので、出来る事ならオスプレイには、新日本を去って欲しくはありませんが、世界に羽ばたいていくオスプレイを見守るのもファンとしては、これからの楽しみの1つかも知れません。
新日本でのラストマッチは、2月11日の大阪大会ですが、それまでは新日本のオスプレイを全力で応援しましょう!
そして何が起こるか分からないのが、プロレス界。
もしかしたらオスプレイが、新日本に帰ってくるかも知れないし、オカダもAEWに移籍して 向こうでオカダvsオスプレイが実現する可能性もあります。
数年後に、WWEで闘っている2人の姿だって、あるかも知れないので全てにおいて可能性が無いとは言い切れません。
新日本のオスプレイは、間もなく一区切りとなりますが、一選手としてのオスプレイの物語は、まだまだこれから!
これから どこで?誰と?どうやって新たな物語を作っていくのか??
楽しみではあります。