新日本プロレス最大のビッグマッチである東京ドーム大会の主要カードの中で、唯一タイトル戦でも無かったにも関わらず注目度の高かった試合が
オカダ・カズチカvsブライアン・ダニエルソンのスペシャルシングルマッチ
この試合は、昨年6月の新日本とAEW合同興行で実現しており、その際にブライアンは右腕を骨折しながらもオカダからギブアップを奪い勝利しています。
オカダのギブアップ負けは、レインメーカーとなって2度目で、2015年の中邑真輔戦以来8年ぶり
いくらブライアンが世界的なスーパースターと言えども、新日本を象徴するオカダの屈辱の敗北は
イコール新日本の敗北
近年の新日本では、トップクラスの衝撃的な敗戦です。
こうなった以上オカダに求められる物は、完璧なるリベンジ
これ以外にありません。
再戦の舞台として用意されたのは、年間最大のビッグマッチである東京ドーム。
オカダとしては、何がなんでも負けられない一戦です。
しかし幾らリベンジに燃えるオカダをもってしても世界を制したブライアンは、強豪中の強豪。
苦しい闘いでした。
徹底した右腕攻めに始まり ブサイクニー、ルベルロック等で、オカダは何度も窮地に晒されます。
前回ギブアップを奪われた変型ルベルロックを極められた時は、絶体絶命かとも思われましたが、新日本のエースとして連敗だけは許されないオカダは、これを何とかエスケープ
一瞬の隙を突いたレインメーカーで、どうにか戦況を五分に戻すと そこからは一進一退の攻防に。
最後は高度な技の応酬から変型ドライバー、そしてレインメーカーをクリーンヒットさせて ようやく3カウント。
苦しい試合でしたが、オカダが世界のスーパースターに、完璧なるリベンジを果たす事に成功しました。
紙一重の激戦を制したオカダは、試合後のリング上でブライアンに対して座礼で最大級のリスペクトを示しましたが、一部のメディアではこれを「土下座で謝罪」と頓珍漢な報道をしている所もありましたね。
流石に意味不明です(笑)
あれは、どうみても新日本伝統の座礼でしょう!!
藤原喜明も鈴木みのるもライガーもやっていたの知らないんかい!!
・・・とまぁ それはさておき、ブライアンへのリベンジに成功したオカダですが、気になるのはオカダの今後。
ブライアンとの3度目の対決にも意欲を示しながらも、見すえる先にはしっかりと昨年失ったIWGP世界ヘビー級王座も照準に入っていると思います。
SANADAに奪われた王座も、この日のメインで内藤哲也が奪取しているので、これは昨年のG1決勝戦で内藤に敗れているオカダにとっては、ある意味好都合。
ブライアンに続いて オカダが現在リベンジを果たすべき相手が内藤な訳ですからね。
新日本離脱も囁かれていたオカダですが、やっぱりそんな心配は要らないんじゃないでしょうか?
オカダには新日本が何処よりも似合うし、新日本をもっともっと盛り上げるのもオカダの使命。 IWGPに誰よりも誇りを持っていたのもオカダ。
それは普段のオカダの言動からも感じる事が出来る筈です。
ブライアンにリベンジを果たした今、オカダはまたIWGP戦線に戻ってくる
そう信じています。