12月18日ノアの東京・新宿フェイスで行われた注目の一戦 清宮海斗vs大岩陵平のパートナー同士の対決は、清宮に軍配が上がりました。
新日本から国内武者修行中の形でノアに遠征中となっている大岩ですが、この日は唐突とも思える相棒・清宮との対決。
現時点での両者の客観的に見れば、清宮の方が実力も実績も圧倒的に上ですが、大岩も得意技で果敢に攻め込み、キャリアの差を感じさせない戦いぶりを見せました。 何と言っても今まで多くの強敵を沈めて来た清宮の必殺タイガースープレックスをカウント2で返した場面には驚きました。
確実に大岩の成長を感じる事は出来ましたが、さすがに最後はキャリアに勝る清宮が、ジャパニーズレッグロールクラッチホールドで、技ありの3カウント。
格の差とキャリア差を考えると清宮には、得意技でガッチリと勝って欲しかった気もしますが、これは丸め込みで辛勝した…と言うよりも余裕の丸め込み勝利といった所でしょうか。
現時点では大岩が、清宮に勝つ事は正直難しいです。
仮に10連戦とかやれば、清宮の10連勝でしょう。
現在の両者の実力を考えれば、これは当然。
やはりノアのトップ選手である清宮の安定した強さと 新日本の未来である大岩の底力が垣間みえたような試合でしたが、完敗だったとはいえ この試合を通じて大岩が得た物は間違いなく大きかった筈。
それは見ていたファンも同じで、大岩の未来を大いに感じた事でしょう。
ノアに大岩を連れてきた形の清宮も 大岩の著しい成長は嬉しいでしょうね。
そして現時点でのお互いの実力を確認しあった所で、次なる目標はEVIL率いるHOTとの完全決着。
来年1月2日有明アリーナ大会で、大岩とのコンビでEVIL、高橋裕二郎組を迎撃する清宮&大岩ですが、EVILらにとっては、ノアはアウェイだとはいっても彼らにとっては正攻法ともいえる卑怯な手を使ってくる事は必至。
凶器、介入、金的、場内暗転などそれこそ清宮を潰す為に、あらゆる手を使ってくるでしょう。
VS新日本においては、ハッキリ言って意外な位に良い所が余り無かった清宮ですが、WTL出場時から遺恨を残すHOTとの闘いでは、今までに溜まった鬱憤を全て晴らす時。 EVILを叩きつぶす事で、新日本にノアのエースとしての意地を見せなければなりません。
この試合のルールとして清宮が提案したのは、ランバージャックマッチ。
タッグマッチでのランバージャックと言うのは、珍しいルールではありますが、それはHOTの反則を全て受け止めた上で勝つ!という清宮の強い気持ちの表れでもあります。
ノアファンからすればHOTと真っ向からやり合うつもりの清宮の姿勢は頼もしく見えるだろうし、新日本ファンからしても こんな清宮の背中をみている大岩の成長には期待を抱いてしまいます。
まぁ反則三昧のHOTに関しては、新日本ファンとしても色々思う所もありますが、HOTが居るからこそ清宮&大岩が輝く要因になるのも事実。
両軍の完全決着戦は、どんな結末を迎えるのか今から楽しみです。
清宮との試合の敗戦後に大岩が語った「とても楽しかったです。でも、俺はまだまだこんなもんじゃない。今日の勝敗が近い将来ひっくり返ることを楽しみにしていてください」
このコメントを見ると 数年後の大岩の立ち位置
そして その時のプロレス界には、どんな景色が広がっているのか・・・それも楽しみです。